60年代に一世を風靡したのは、「明治マーブルチョコ」のマーブルちゃんこと上原ゆかりだ。天才子役と呼ばれ、ドラマやバラエティー番組でも活躍した。その後、写真家の奥舜氏との結婚を機に87年に引退。
「こうしたお話するのは33年ぶりのことになります」
実に貴重な肉声を聞かせてくれた。引退から今日までどうしていたのか。
「主人が早くに亡くなり、シングルマザーとして娘2人を育てました。40歳を過ぎてから、生まれて初めてOL経験もしました。幸い、娘たちも独立して、初孫もできておばあちゃんになったんです」
5年前に不動産会社を起業し、賃貸管理に辣腕を振るっている。あの「マーブルマーブルマーブルマーブル♪」の軽快なテーマが聞こえそうなほど、今も若々しい。
86年に武田鉄矢とのデュエットソングが大ヒットしたのは「タケダ胃腸薬21」の芦川よしみだ。
「私は歌手の経験がありますが、地方営業のスケジュールなどが厳しく、つらい思い出でしたので、CMのオーディションで歌うと聞かされた時、本心では『落ちたらいいな』と頭をよぎったんですよ」
そうは言うものの、クラブのチーママ役は、芦川以外に考えられないほどのハマリ役となった。90年代にアイドルでデビューした千葉麗子は、「アイリスCL-1」のCMが代表作となる。
「それまで視力が1・5あって、目薬をさしたこともなかったんです。撮影では1日かけて50回くらいさしていたと思います。そうそう、キメセリフの『う~るるん』は、現場でディレクターの方が思いついたアドリブだったんです」
11月10日発売の「週刊アサヒ芸能」11月19日号では、ほかにも「ハウスプリン」の大場久美子、「浅田飴」の遠野舞子など、胸キュンのCMヒロインを総直撃している。