スポーツ

プロ野球「今季で引退」大物選手サヨナラ場外スクープ!(2) 山崎武司

20131017b

 27年という現役生活を終えたのは、中日の山崎武司(44)。野村克也、星野仙一といった名将の下でプレーし、卓越した野球理論を身につけた。さらに人望の厚さが球団から高く評価されており、早くも中日の将来的な監督候補としてあがっている。

 そんな山崎も、かつては監督とたびたび衝突した。中日では山田久志監督時代、出場機会の少なさに不満を募らせ、険悪な関係に。ついにはトレードを志願した。

「オリックス時代は、伊原春樹監督から二軍落ちを言い渡されて、監督室にどなり込んだこともありました。結果、監督室にバットを放り投げただけでなく、その日の試合までボイコット。この頃の山崎は、人間的に未熟でした」(スポーツライター)

 後年、山崎は雑誌のインタビューで、この2人を「相性が最悪の監督だった」と回想している。

 そんな山崎が変わったのは、オリックスを戦力外となり、楽天に拾われてから。田尾安志監督から打撃理論を吸収し、野村監督からは配球の読み方、狙い球のしぼり方や野球哲学を学んだ。とりわけ野村氏の影響は大きく、07年に43本を放って2度目の本塁打王に輝くと、09年には40歳にして39本塁打を記録し、完全に開花した。そんな山崎の野球人生を暗転させたのが、楽天・星野監督誕生だった。楽天担当記者が明かす。

「星野監督は、自分の後任として山崎が最有力になっていることを知っていた。みずからが退いたあとも影響力を残したかったんでしょう。球団にたびたび『山崎はもうダメだ』などと報告し、退団の方向へ舵を切らせたのです」

 当時、星野監督は「山崎を頼りにしている」とコメントしていたが、裏ではこんな根回しをしていたのだ。

 楽天担当記者が続ける。

「星野監督はさらに『武司、ちょっと休め』と言いながら、裏では『もうアイツは使えない』と、スタメンでの起用を避けてきた。山崎はコーチを介してその事実を知ることもあり、『あのウソつき野郎!』と激怒したそうです。球団は幹部候補生としてチームに残ってほしかったのですが、星野監督は球団に『頼むから(山崎を)切ってくれ』とまで言って、受け入れなかった。それが山崎の耳に入り、またもや『ふざけるな!』と憤慨したそうです」

 引退を拒否した山崎は、古巣・中日へと出戻った。そこで有力な監督候補となっているのだから、何とも皮肉な話である。

 星野監督は山崎が移籍する際に中日幹部に電話し、「あんなとんでもないヤツを獲ると大変なことになるぞ」と「妨害工作」まで行ったとされる。

 楽天の優勝で、星野監督の時代はまだ続きそうな気配。山崎が中日監督となって「遺恨対決」が実現すれば、見ものだろう。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き