酒を飲んで車を運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで11月28日に逮捕された演歌歌手の小金沢昇司が30日、留置先の東京湾岸署から釈放された。
この日の午後3時半、男性弁護士と二人で湾岸署の正面玄関に姿を見せた小金沢は黒のスーツに黒ネクタイという姿だった。マスクを外すと疲れ切った表情で、報道陣に向かい「すみませんでした」と2秒間頭を下げた。ここでまず、男性弁護士から「ちゃんとおわびして」と促された小金沢は「本当に申し訳ございませんでした」と、再度2秒間頭を下げた。
ところがさらに弁護士から「長く、長く」と声がかかり、その後8秒間頭を下げる一幕があったのだ。
このやり取りにネットでは〈弁護士、ささやいてたな〉〈小金沢昇司、弁護士同伴じゃないと謝ることもできないのか…まるで子どもだな〉〈還暦過ぎて謝り方にダメ出しされるなんて恥ずかしい…〉〈船場吉兆の“ささやき女将”を思い出した〉と、小金沢のグダグダな謝罪に呆れる反応が寄せられている。
「隣の弁護士にアドバイスされて何度も謝罪する姿は、確かに2007年に賞味期限・消費期限偽装や産地偽装などの不祥事が発覚して謝罪会見した高級料亭『船場吉兆』の社長の姿を思い起こした人も多いでしょうね。社長が返答に困窮すると、隣にいた女将の母親が“模範解答”を小声でささやくシーンが数度にわたってくり返され、多くの国民に呆れられてしまいました。今回の弁護士は、この時の“ささやき女将”を彷彿とさせるものでした」(芸能ライター)
今後の芸能活動について「自粛します」とした小金沢。収録予定のテレビ・ラジオ番組はキャンセルとなり、収録済みのテレビ番組は小金沢の出演シーンをカットして放送される見込みだが、飲酒運転に対する罪の意識が、はたしてどれくらいあったのか。その判断能力など、疑問に思わざるを得ない点もあり、復帰は当分の間は難しそうだ。
(石見剣)