2020年もオフを迎え、今年も「ワーストナイン」を選定すべき時期がやってきた。
パの先発部門では、楽天のエース・則本昂大が選ばれた。18試合に登板して、5勝7敗防御率3.96という低調な成績で終幕。2年連続して1ケタ勝利(昨季5勝)だが、年俸は3億円。1勝あたり6000万円という計算になる。伊原春樹氏が意見する。
「楽天のエースだからね。彼もピッチングのパターンを変えていかなきゃいけないですよ。3年前までは三振奪取の数がすごかったけど、もはやそれだけのキレがなくなっている」
則本の奪三振数は14年から17年まで4年連続で200を超えたが(ピークは17年の222)、18年から減少し、今年は107だった。同じく楽天からは、松井祐樹に代わって守護神をまかされたブセニッツがリードしているか、同点の場面で救援し、7回もぶち壊している。そもそも抑えには向いていないと、伊原氏は厳しい見方をする。
「三木監督も、よくリードしてる時に性懲りもなく使ったよね。球は速いけど、変化球と緩急がないし、コントロール不安定だから致命的。カウントを悪くすると真っすぐしかないから狙われますよ」
楽天のリーグ4位という失速要因は、投手陣の不調が大きく影響したようだ。
セでも横浜の山崎康晃が、本来の力を発揮できずにセーブ失敗「5」を重ね、後半は負け試合にも登板させられた。野球解説者の内藤尚行氏が言う。
「康晃は3億5000万円ももらってるの? 実は、クロスしてアウトコースに投げるという、まったく理にかなっていない投げ方なんです。彼の場合、先発に「回っても無理でしょうね」
12月8日発売のアサヒ芸能12月17日号では、セパ両リーグのワーストナインを決定したうえで、ワースト記録の詳細データをふんだんに掲載している。