11月28日放送の第8話で、やっと心が35歳の肉体にフィットしてきた「35歳の少女」(日本テレビ系)で柴咲コウが演じるヒロインの望美。
不慮の事故で25年間眠り続け、「体は35歳、心は10歳」として目覚め、戸惑いながらもこれまでは前向きに生きてきたのだが、この日の放送でキャラが豹変。これまでは周囲の人々の笑顔のために行動する明るく素直なキャラだったのだが、母親(鈴木保奈美)や初恋の相手である結人(坂口健太郎)の前からこつ然と姿を消し、連絡がつかない状態に。望美はマンションの一室で暇を持て余した人から時間を買い取り、時間が足りない人のために使ってもらうという新ビジネスをユーチューブで展開。家事、親の介護、近所づきあいから雑務までを、提供する人と受け取る人とを結びつけて大成功。その様子を動画投稿して爆発的な再生回数を叩き出し、大金持ちになっていたのだ。
「ネット上では、やっと体と心の年齢が合致した望美に安心する声と、愛していたはずの結人(坂口)に対して『私たちはさよならを言うために出会ったの』と、アメリカ映画『陽のあたる場所』の名ゼリフを引用して別れを告げた、冷徹キャラに豹変した望美に不安の声があがっています。また、汗水を流さずに大金を得る方法や時間までもが売買やレンタルできる現代社会の現実が端的に描かれていたため『内容がシリアスでヘビー』『このドラマ見るとぐったりする』『視聴率が伸びないのは何かをしながら見ていられるような軽さがないからだろうな』といった声もあがっています」(女性誌記者)
10歳の心を持った望美の成長物語であるこのドラマ。事故に遭った1995年から2020年までの社会変化も描かれているため、身につまされる思いがする視聴者も多いかもしれない。第9話(12月5日放送)でさらに物語は注目すべき展開となり、12月11日で最終回を迎えるが、はたして視聴者からはどんな反響があるだろうか。