撮影現場で大物ウケがいいのも、広瀬アリスの処世術だった。
「『トップナイフ』(日本テレビ系)で天海祐希と共演した時、女性キャストが少ないということもあって、アリスから積極的に話しかけて次のシーンの演じ方を相談していました。本番シーンが終わるとアドリブ合戦が始まることも多かったのですが、天海がボケるとアリスがものおじせずにガンガンツッコんでくるので、『今どきっぽい子』と天海がうれしそうにスタッフに話していましたね」(ドラマ関係者)
大物女優の懐にスルリと入り込むと、クランクアップする頃には弟子入りする勢いで「急接近」していたという。
「天海は脳外科の女帝役で完璧さが求められ、実際に手術を見学して手の動きを学んだり、覚えにくい医療用語は一言一句書き写し、そのシーンの撮影が終わったら紙を破り捨てていました。そんな大変な状況でも、座長として共演者やスタッフに気を配る姿勢にアリスがリスペクト。ふだんのファッションや食事、食べに行く店など、何でも天海のまねをしようと質問攻めにしていたのです」(ドラマ関係者)
一方、バラエティー番組でも活躍するアリスは、芸能評論家の三杉武氏が「オープンな性格で、芸人との相性がいい」と評すように、19年4月から「アナザースカイII」(日テレ系)の新女性MCに就任。するとたちまち、10年以上男性MCを務める今田耕司のお気に入りに。
「たまにゲストにトンチンカンな質問をすることもありますが、アリスの大口を開けて笑う『ガハハッ』笑いが親しみやすくて話しやすい空気になったり、ノリやツッコミが抜群で、これまでの女性MCの中でいちばんやりやすいとか。ただ、御飯に誘うとさりげなくかわすのもうまいそうです」(芸能プロ関係者)
今やCMにも引っ張りだこのマルチな活躍に、妹の広瀬すずの嫉妬の声が聞こえてきそうだが、2人は姉妹仲がいいことでも知られている。
「かつてアリスにインタビュー取材をした時、休憩中にすずの同世代のライバル女優について『意外とああ見えて遊んでいますよ~』と冗談交じりに教えてくれたんです。すずが活躍するための援護射撃だったのか、とにかく妹への思いが強い。17年の元日にすずが俳優との交際を報じられた時も、全否定して相当怒っていたそうです」(ワイドショースタッフ)
アリスは来年1月から大倉忠義主演のドラマ「知ってるワイフ」(フジ系)でヒロインを務めることが決定。もはや「隠れ視聴率女王」の「隠れ」の部分が不要になるほど、大活躍する日が近そうだ。