現在放送中の杉咲花主演のNHK朝ドラ「おちょやん」。昨年の暮れの放送では、父・テルヲ(トータス松本)の借金のせいで千代(杉咲)は奉公先の芝居茶屋「岡安」を辞めて道頓堀を出奔。
年明けの放送からは、京都にたどり着いた千代がカフェで住み込みの女給をしながらやがて女優の世界を目指すという「京都編」がスタートした。
「千代が働くのは『カフェー・キネマ』という映画好きの男性が店長の店。女優を目指しながら働く女給たちも多く、そこで千代は東京から来た映画会社の社長と名乗る男性からスカウトされるという展開から始まりました」(芸能ライター)
男性は、みずからが構想するストーリーを語り「ぜひ姫君役を」と千代を説得。ちゅうちょしてその申し出を断る千代は、「何がなんやらようわからへん!」とコーヒーを一気に飲み。
そこからがスゴイ。
「そやかてなぁ、うち今日の朝まで大阪にいてましたんやで! 生まれて初めて京都に来てここで働かしてくれなはれ言うて、ここで女給として頑張る思った時に女優になれへんかて」
「そんなやすやすと女優になれるわけがあらへん、そやけど女給かてそんな楽なもんやあらへんわな。そら女給よりは女優のほうが? 女優よりは女給のほうが? じょ…女優?女給でというか?」
こんなふうに時に混乱までしながら早口でまくしたてるシーンが登場。この早口の大阪弁が評判となりネットには「杉咲花ちゃんの大阪弁、ほんまに長い早口のセリフでも完璧」「今日の女優が女給? の早口すっごくよかった」など、絶賛コメントが殺到した。
「杉咲は、この役を演じるにあたり大阪弁の指導を1年間受けています。今回の朝ドラは『大阪のお母さん』と呼ばれ親しまれてきた喜劇女優・浪花千栄子さんがモデル。杉咲は、浪花さんのラジオ音源や過去の作品も参考にして大阪弁の勉強に励み、『ものすごく早口だなとラジオを聞いた時に思いました。でも全部の言葉がちゃんと聞き取れる』と驚いていました」(スポーツ紙記者)
ネット上では、杉咲花の大阪弁がネイティブすぎると、早くも驚きの声が上がっている。千代が喜劇女優として成長していく姿とともに、杉咲の大阪弁にも注目したい。
(窪田史朗)