1月15日放送の「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)でダウンタウン・松本人志が“爆弾発言”した。
それは「人志松本の酒のツマミになる話」コーナーでのこと。同コーナーは、「酒のツマミになれば何をしゃべってもOK」がルールで、よそで聞けない失敗談やエグイ本音を吐露したりすることで知られるが、この日は、「ずっと相方がほしいと思っていた」というゲストのファーストサマーウイカが「もし違う人を相方にするなら誰がいいですか?」と松本に質問。
すると、松本は、いちはやく意中の人物が頭に浮かんだようで、「うわー、今ひとり、めっちゃ出てもうたなぁ」として、さらに、「でも、あんま言いたくないな。言ったらバズりそうでイヤや」とためらいながらも、意外な人物の名前を明かしたのだ。
まずヒントが出され、松本より先輩で、今まで“体験してない”相手だという。ウイカが「ジミー(大西)さん?」とぶつけると、松本は大物芸人・明石家さんまの名前を口にした。
その理由については、「だってオレ、なんも考えんでええわけやん!」とニヤリ。さんまのマシンガントークをたいそう魅力的に感じているようだ。さらには重ねて、こんなことを強調したのだ。
「相方の浜田(雅功)は、なんんんんにも考えてない!浜田はなんんんんにも!!!!(考えてないから)」
つまり、松本はダウンタウンのネタ担当で、本番前、自分一人で考え抜いてトークを作っていく地道な努力を繰り返しているのだと打ち明ける。そして、「ボケて笑いを作ってくれる人の横って、どんな感覚なんやろ?」と思いをはせた松本に、ウイカはこう畳みかけた。
「(島田)紳助さんの時は違いましたか?」
これには松本は、
「紳助さんはそれに近いけど。さんまさんのほうがポップやから」
と返したものだ。実際、芸能界を引退した紳助よりも、現役バリバリのさんまのほうが実現度は高い。周囲から口々に期待の声があがる一方、ここで、松本は急にトーンダウンし始めた。
「ボク、(ボケでなく)ツッコミになると思うんですよ。未体験という意味で…。自分がどうなるのかもわからない」と話し、「たぶん全然おもしろくないです」と、締めくくった。
一瞬、“浜田はもうお払い箱!”的に突き放したのかと思ってしまった天才松本の爆弾発言。“最後の最後で踏みとどまった”形だが、最後の「たぶん全然おもしろくない」との言葉は、小・中学校の同級生という腐れ縁の浜田への婉曲的な、最上級のリスペクトなのだろう。
(塩勢知央)