元プロ野球選手・川上憲伸氏といえば、1998年から中日ドラゴンズに籍を置き、最多勝利2度、最多奪三振1度のタイトルに輝き、2002年には8月1日の対巨人戦でノーヒットノーランを達成する活躍を見せた。
09年にはMLBのアトランタ・ブレーブスに移籍、右肩痛もあって、2年間で8勝にとどまり、12年には古巣のドラゴンズに復帰している。
そんな川上氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈川上憲伸カットボールチャンネル〉の中で、12年のNPB復帰に際して、実はソフトバンク・ホークスからも声がかかっていたことを明かし、その勧誘の理由があまりにも懐の深さを思わせることから川上氏も驚愕、といった内容だったようだ。
1月31日に〈【憲伸予想】桑田コーチでセパの○○は縮まる?森下の○○が気になる【‘21キャンプ直前SP】〉とタイトルをつけた投稿回を観てみよう。
ソフトバンクから声が掛かった川上氏は、「投げれない可能性もありますよ」と迷惑が掛かることをおそれやんわり断りを入れたそうだ。しかし、ソフトバンクサイドからは、3軍制もあり、川上氏が例え投げることができなくても、今まで得てきた経験が財産なので、それをチームに伝えて欲しいとの返答だった。
「他球団にはない話だなと…すごく懐が深いなとそんな感じはしましたから、育成に関しては群を抜いていましたね」と、ソフトバンクの「V4」の実績は伊達じゃないとばかりに川上氏は感慨深く振り返ったのだった。
この動画では他にも、MLBのダルビッシュ有がソフトバンクの練習は理論的だと口にしたことを受け、今シーズンから巨人の1軍投手チーフコーチ補佐に就任した桑田真澄氏は理論的であることから期待が持てるといった力強い言葉も川上氏から語られている。開幕が待ち遠しく思われる興味深い回となった。
(ユーチューブライター・所ひで)