「そうかー、そうなったかー」
表情に戸惑いの色も見せながら感慨深げに語ったのは、お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次だ。
3月10日放送の自身がMCを務める「スッキリ」(日本テレビ系)の、最初の話題が終わった8時5分頃。前日に吉本興業が発表した、加藤と同社との「専属エージェント契約」の3月末終了について改めて説明したのだ。
「3月で(契約が)延長かどうかは双方が言えるんです。(自分は契約を)続けたかったけどノーとは言えない」と一気に語ったあとに思わず、口から出たのが、冒頭の発言だった。
「やはり、という感じですね。加藤を巡っては、19年7月に闇営業問題がきっかけで起きた騒動の際に『スッキリ』放送中に『経営陣が変わらないなら会社をやめる』と会社批判。これが『加藤の乱』と呼ばれました。その後、吉本側と話し合い、仕事を獲得することを事務所が担当し、ギャラ配分やスケジュール管理をタレントが決めるエージェント契約を吉本側と締結していました。しかし、今年に入り、春から『スッキリ』と同時間帯にスタートするTBS系の情報番組『ラヴィット!』に同じ吉本所属の麒麟・川島明の起用が報じられ、さらに加藤のレギュラー番組だったバラエティ番組『この差って何ですか?』と、サッカー情報番組『スーパーサッカー』(いずれもTBS系)の同時終了も発表。まるでジワジワと時間をかけて加藤の活躍の場が奪われていくような見方もされていたんです」(テレビ誌記者)
さらに、3月4日発売の週刊新潮では、吉本興業の大崎洋会長が、親交のあるフリーアナの生島ヒロシとの対談の中で、加藤について、『吉本を辞めたって別にテレビ局に圧力もかけられへんし、かけられるなら、加藤くんが日テレの「スッキリ」であんなに好き放題、吉本を批判できませんよ。もし、吉本が嫌なら引き留めません。だから加藤くんには半分冗談で「あれ、まだやめへんの」「嫌やったらやめたらええやん」って言うてます』とも語っていた。
「大崎会長は軽い感じで話していたようですが、今思えばどうしても、意味シンな発言のようにも聞こえてしまいます。加藤も、まさかみずからの契約解除のニュースについてのコメントを『スッキリ』で言わされることになるとは思ってなかったでしょう」(前出・テレビ誌記者)
番組では、屈辱的にも思える契約解除報告の後に、しかし、加藤はスッキリした表情で、「ここから新たに自分でやっていこうと。私も4月から新しい門出です」と語ったものだ。
今後も「スッキリ」など、レギュラー3番組は加藤がレギュラーのまま継続するとのことだが、この話題の最後に、「どこにいても加藤さんは加藤さんだから」と励ました近藤春菜も吉本とは専属エージェント契約。内心、穏やかではいられない!?