お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次が、自らが取締役を務める個人事務所の所属になったと明かした。10月13日放送の「極楽とんぼのタイムリミット」(AbemaTV)にて語ったもの。
加藤は吉本興業と10月1日にエージェント契約を交わしたと説明。これにより現在の所属事務所は吉本ではなく、妻が代表を務める「有限会社加藤タクシー」になったと語った。相方の山本圭壱からタクシー会社のような社名についてツッコまれると、「うちの会社の名前が“有限会社加藤タクシー”なだけ」と念押し。だがこの社名について、ネット上では疑問が噴出しているというのだ。
「各メディアでは《加藤が個人事務所を設立》と報じていますが、加藤の明かした社名が正しいのであれば、新たに会社を作ったのではないことになります。というのも06年5月1日に有限会社法が廃止され、新規に有限会社を設立することができなくなったため、加藤タクシーはそれ以前に設立されたことになるからです。一部では《“有限会社加藤タクシー”が会社名なのでは?》との指摘もありますが、会社法第6条には『他の種類の会社であると誤認されるおそれのある文字を用いてはならない』と定められているので、その説は否定されます」(週刊誌記者)
そうなると加藤は、遅くとも06年4月には自分の事務所を構えていたことになる。そうなると闇営業問題に端を発した“加藤の乱”どころの騒ぎではなく、13年以上も前に加藤は吉本からの独立を考えていたということだろうか。
しかし当時の加藤はまだ37歳。すでに人気も実績も十分だったとはいえ、まだ中堅芸人に過ぎず、独立を画策するのはいささか早計なはずだ。ただその時期の加藤には、自分の事務所を作るべき理由があったという。週刊誌記者が続ける。
「加藤の代表的な番組といえば、加藤の乱をぶちあげた場でもある情報番組の『スッキリ』(日本テレビ系)で、その総合司会に就任したのがまさに06年4月だったのです。当時の加藤にとっては大抜擢であり、安定した高収入も約束されたも同然なので、節税対策に個人事務所を設立した可能性があります。普通なら30代の中堅芸人が個人事務所を作りたいといっても吉本からけんもほろろに扱われるでしょうが、『スッキリ』総合司会の就任祝いとして事務所設立が認められたのかもしれません」
これまでは個人事務所があるとはいえ、節税以上の目的はなかったはず。それが今後は自らの所属事務所として機能するとは、当の加藤本人も驚いているのではないだろうか。
(金田麻有)