元はサラリーマンでありながら、百貨店のマジック用品売り場の実演販売員に転職。当時1セット2000円のマジック用品を1日70万円も売りさばいた、やり手の販売員とは誰かご存知だろうか。「ハンドパワーです」を専売特許に、1980年代後半からお茶の間の人気者となった、マジシャン・Mr.マリックである。
マリックのYouTubeチャンネル「マリックがきた!!Mr.マリック公式」の、昨年4月5日に〈【デビュー秘話】世界的なマジックショップで手品実演〉とタイトルを打った投稿回を観てみると、手品の実演販売コーナーがあるという銀座の「博品館」をロケ地に、大の仲良しだという茨城弁達者なマジシャンのマギー司郎を招き、マリックが実演販売員だった頃の思い出を振り返るといった内容だった。
「50年前にデパートに手品の道具を買いに来る人はゼロですからね」と当時を振り返るマリック。暇そうにしている人を見つけてはマジックの腕前を披露して購買心をあおっていたようで、「ダイナミックコイン」というマジック用品が私の人生を変えてくれたと口にする。当時2000円の商品を1日約70万円も販売していたそうで、これもハンドパワーの成せるワザだろうか…?ロイヤリティは売上の15%だったそうだから、1日約10万円の儲けとなる。
余談だが、この動画が投稿された4月5日は、1958年の同日に長嶋茂雄氏がプロ野球公式戦デビューを飾ったことから、「デビューの日」とも言われているそうで、その日にちなんでデビューを振り返ったマリック。現在も元気に投稿を続けており、サラリーマン諸氏にはウンチクとかくし芸ネタの宝庫となっているようだ。
(ユーチューブライター・所ひで)