●第六世代(2013~18年)
2018年を最後に、国民的関心事だった「AKB48選抜総選挙」が終了したことは、グラビア界にとってはV字回復への追い風となった。そしてこの時期、ファッションモデルとグラビアを同時に活動する「モグラ女子」が風穴を開ける。9頭身の驚異的なバランスを誇る朝比奈彩、パーフェクトボディと呼ばれた馬場ふみか、スレンダーグラマーの泉里香、モデルだけでなく女優としても注目された久松郁実、「ビリギャル」の表紙モデルでブレイクした石川恋、ヒップラインが魅力の内田理央らが続く。
そして本来のグラドルたちも、眠っていたエネルギーを一挙に炸裂させる。SNSの発達や撮影会の定着により、グラドル自身が「自ら発信する魅力」に目覚め、所属事務所に頼らなくてもファンを増やすスキルを身につけた。先鞭をつけたのは「グラドル自撮り部」を提唱した倉持由香で、自身はヒップの魅力をアピール。この「自撮り」からは多くの名ショットが生まれ、Iカップの天木じゅんが見せた「DTを殺すセーター」は、多くのグラドルが追随した。
●第七世代(19~20年)
「現在の第七世代グラドルは10代のスターだらけで、今後の黄金期を予感させます」(グラビア評論家・徳重辰典氏)
令和に入った今、何ともうれしい予感である。この流れを作ったのは、意外にも「乃木坂46」の存在だったという。
「彼女たちは写真集以外では水着にならないルールがあるため、青年漫画誌としては非常に厳しくなった。そこで求められたのが、新たなグラビアスターの発掘です」(前出・徳重氏)
同じグループ系でも「SUPER☆GiRLS」の浅川梨奈や、元「Dream5」の大原優乃は、水着になれるということで各誌の争奪戦となった。さらに、18年にはグラビア界の登竜門と呼ぶべき「ミスマガジン」が7年ぶりに復活したことも追い風になる。
「グラビア女王間違いなしの沢口愛華、大原と同じくタヌキ顔爆裂バストの寺本莉緒は、早くも写真集が大ヒットしています」(前出・徳重氏)
別の流れとして、コミケで活躍していたえなこ、伊織もえ、火将ロシエルなど写真映えするコスプレイヤーもグラビアに参戦。グラビア界の前途は洋々なのである。