スポーツ

日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/3場連続Vの松浦と郡司のマッチレース

【「別府記念」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人】

◎松浦悠士/○郡司浩平/▲北津留翼/△山口拳矢/和田健太郎/守澤太志/諸橋愛/村上博幸/浅井康太/中本匠栄/新山響平/松本貴治

 GI覇者がマッチアップする決勝戦は、ファンの人気も分け合うことになる。別府記念(6月5日【土】~8日【火】)は、中7日で行われる高松宮記念杯(6月17日~)の前哨戦としては記念最終戦になる。今年のGI覇者2人を主役とみたが、有力候補以外にも各地区の実力者がそろい、好配当が続出してもおかしくないシリーズになりそうだ。

 本命は松浦悠士。武雄記念、ダービー、函館記念と3場所連続で優勝しているが、いずれも準決勝で勝利を収めていないのは、決勝戦に余力を残していたとも言える。ここは中四国コンビで松本貴治が前で戦い、番手抜け出し濃厚とみた。川崎全日本選抜の勝者、郡司浩平が逆転を狙う。ダービーは僅差2着だったが、函館記念をスキップして調整してきた。巧みな位置取りから早めに松浦に車体を併せられれば、マッチレースに持ち込める。あとは、ワンチャンスにかける九州の北津留翼と、2班ではあるが、まくり鋭い山口拳矢の一発を警戒。その山口は予選スタートだが、大暴れするのではないか。FIで優勝を積み重ねており、まくりのスピードは1班の上位級。勝ち上がれば、昨年のここを制している浅井康太にとって、願ってもない味方になる。

 GPウイナーのプレッシャーもあるのだろうが、和田健太郎が苦戦している。追い込み選手にしては強引さがなく、決め手もないからだが、今回は郡司の後位。印は回らなかったが、チャンスはあるはずだ。

 伏兵の1人目は上田尭弥(熊本・113期)。12月のGIII松戸と3月大垣記念で決勝戦に乗り、GI初のダービーでは3戦目に2着と好走した。宮記念杯にも出走し、7月に待望の1班入りする九州期待の徹底先行。予選突破に期待する。

 望月一成(静岡・111期)にとって別府は、3月1日に3連勝でS級初優勝を飾った忘れられないバンクでもある。南関のツートップ、郡司と和田と同走するためにも、初戦は車券に絡みたい。

 36歳の久木原洋(埼玉・97期)が健闘している。4月のGIII奈良(【1】【1】【3】【6】)に続いて、函館記念では1勝2着2回。主導権を取れば押し切りがある。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ
2
大谷翔平「3度目のメジャーMVP」でもかなわない「凱旋帰国」の高すぎるハードルと「出禁」問題
3
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ
4
東京ドームで観客半分の「プレミア12」にサッカーファンが「シラケる」挑発バトル
5
「踊る大捜査線」映画後編の「終わり方」は最悪だった!そして柳葉敏郎は織田裕二登場の「つなぎ役」