12月7日に公開される映画「チャイ・コイ」。川島なお美(53)にとって、13年ぶりの主演作である。
しかも、原作は肉食系作家の岩井志麻子氏の私小説風の官能大作だ。川島は韓国人若手俳優と濃厚なラブシーンを演じている。
グローバルな恋愛につきものなのが、「言葉の壁」。映画の中でも事後に、川島が日本語で話した一言が、韓国語で「お疲れ様」の発音と似ていたため、韓国人青年がベッドですねるというシーンがある。
ところが、実際の韓国人との情事には、多くの言語格差が存在する。あるトークイベントで、岩井氏はこう明かしている。
「韓国人はいろいろほめてくれるのだけれど、ネックレスだけはほめさせてはダメです。韓国語でネックレスは『モッコリ』と発音するものだから‥‥」
確かに、「モッコリ」は女性をほめる言葉ではない。
さらに、外来語の「ファ・フィ・フェ・フォ」の発音は、韓国語では「パ・ピ・プ・ペ・ポ」となってしまう。韓国で携帯電話を「ハンドポン」というのは、「ハンドフォン」が訛ったものなのだ。これが、情事にも関連してくる。
女性の“口技”が「ペラチオ」になってしまうのだ。「きみのペラチオは最高だよ‥‥」と言われても、どこか淫靡さに欠け、ほめられていないような気がしてしまうそうだ。
しかし、川島のラブシーンは「言葉の壁」を感じさせないほど、完璧な出来映えであった。美しすぎる50代のボディの前では、言葉は不要なのであった。