11月10日、沈黙を守っていた板東英二が会見を行い「植毛」が経費で落ちなかったと釈明した。一方、みのもんたはラジオで島倉千代子の葬儀が「私のカムバックにふさわしい舞台」と暴言を吐いた。一連の発言でみごとな成れの果てをさらした2人に、視聴者・識者が下した判定は?
11月9日、文化放送の冠番組で、みのもんた(69)は島倉千代子の葬儀に触れ、死者を冒涜するかのような発言をした。
「私の復帰第一作。南青山の斎場、私のカムバックにふさわしい舞台がそろったじゃないですか!」
さらには、「12時半ちょい前には行きます」と、メディアをたきつけるかのように参列予告までしてのけたのだ。
一方の板東英二(73)は、会見で、みずからの「脱税問題」に触れ、こう言い放った。
「カツラは経費で落ちるが、植毛はダメだった」
もはや老醜をさらすばかりの2人について、アサ芸世代1000人にアンケートを実施すると、ともに約8割が「引退」もしくは「休業」すべきと答えた。有効回答数も実に9割を超えたほどで、
「みっともなさすぎです」
「自分が間違っていないと確信するのは、認知症が始まっている証拠」
と、いずれも厳しい意見ばかり。思想家の内田樹氏は老醜コンビと世間のバッシングの両方をいさめる。
「悪いことしたほうもきちんと謝らず責任を取らずにいる。批判するほうも群れに隠れて匿名で石を投げるようなことをする。双方に節度がないという印象です」
一方、上智大学教授でメディア論の専門家である碓井広義氏はこう分析する。
「年齢的なことだけで醜いと捉えられているのではないと考えます。一般の人で年収200万円が少なくない時代、1~2時間だけ話して400万円もくれる世界がどこにありますか。駄弁を垂れ流すことでこれだけのお金をもらえる場所はテレビ以外ありえない」
そもそもテレビは、水道・ガスなどと違い、なくとも生活に困るものではない。つまり2人もまた必需品ではないのだ。
「謙虚にそのことを受け止めなければならないし、『俺がいなければ回らない』などと誤解している彼らを、世間は裸の王様だと感じているのだと思います。紳助さんの件もあり、おふたりとも、テレビというおいしい世界からいったん離れたら、戻るのは難しいということをよく知っているから執着している。それが醜いと見られているのだと考えます」(前出・碓井氏)