主にヤクルトで活躍した元プロ野球選手の飯田哲也氏が、プロ野球のOBが多数所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に出演した。
飯田氏は、1986年のドラフトで4位指名を受けてヤクルトに入団。当時は捕手として期待されたが、正捕手に八重樫幸雄氏がおり、二塁手として起用される機会が多かったが、そんな飯田氏に転機が訪れたのは、91年。外野手として期待された新入団のジョニー・レイ氏が二塁手にこだわったため、当時の故・野村克也監督の判断により、飯田氏はセンターにコンバート。「天職」ともされる巧みなグラブさばきで、この年、初のゴールデングラブ賞を受賞すると、97年まで7年連続で同賞を受賞するといった快挙となったのだ。
前述のチャンネルの6月21日付け投稿回〈【飯田哲也】忘れられない1993年日本シリーズ。伝説のバックホーム〉を観ると、カメラ目線でこうメッセージを送るのだった。
「ツイてるよね。ジョニー・レイが来なかったら外野やってないもん。どこでチャンスが起きるか、みなさんも(運を)逃がさないように、どこに落ちてるかわからないんだから」
91年に守備で覚醒した飯田氏は、翌92年に盗塁王を獲得し、野村監督がヤクルトに入団して初となるリーグ優勝に大きく貢献する活躍を見せた。
ちなみに、レイ氏はというと、1年目こそ124安打を放ったが、2年目は29安打にとどまり、不振からシーズン途中で解雇となっている。二塁手にこだわったレイ氏と、これも運と割り切った飯田氏の、明暗分かれる深い話が聞けて、見ごたえがあった。
(ユーチューブライター・所ひで)