故・野村克也氏は、ヤクルトでは古田敦也、現ヤクルト監督の高津臣吾、打点王に2度輝いた広澤克己氏、「ブンブン丸」の愛称で親しまれた池山隆寛など、球界に名を残す選手を数多く育て上げ、ヤクルトでの監督在籍9年間でリーグ優勝4度、日本一に3度導く名将の1人であった。
そんな野村氏の大きな特徴と言えば、「ID野球」とも称された、卓越した野球理論と人間育成の精神だろう。2009年に小学館文庫から発売された「野村ノート」に象徴されるように、野球人に限らず、ビジネスマンにとっても必読の書だと、その名言は広く世に知れ渡ることになった。
その野村ヤクルトのもと、盗塁王に1度輝き足と守備でも大きく貢献した元プロ野球選手の飯田哲也氏が、プロ野球のOB、1300人が所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に出演(6月22日付)。誰もがノートを取る野村監督のミーティングで、唯一ノートを取らなかった人物の名前を明かした。
その人物とは、1987年のドラフトで1位指名を受け、ヤクルトに入団した長嶋一茂氏。試合後、最低1時間は行われたというミーティングだが、「僕は本当タメになるし面白かったので、あっという間に終わってしまったっていう印象ですけど…一茂さんは全然(ノート)取ってなかったですけどね」と飯田氏。しかし、「でも今じゃ一流ですからね」とバラエティ番組で大活躍しているタレント・一茂氏を立てる場面も…。
さすが、ミスター・長嶋茂雄氏の長男だけあって、一茂氏は野村監督の想像にも及ばない規格外の人物だったと言えるのかも?
(ユーチューブライター・所ひで)