7月13日(日本時間14日)に行われたMLBオールスターゲームに史上初の“二刀流”で出場し、前日には日本人で初めてホームランダービーにも登場した、エンゼルスの大谷翔平。18日にはマリナーズ戦で34号を放ち本塁打キングの行方も今後大いに話題を呼びそうだが、今季、ここまで打球飛距離が伸びたことで注目されているのが、筋力増量の効果だ。
「大谷は昨年2月のスプリントトレーニングにムキムキの体で登場して話題となりましたが、驚きの声とともに野球評論家の張本勲氏などは『あんな体を作っちゃダメでしょ、プロレスじゃないんだから。ケガしますよ』と肉体改造に疑問を呈すなど、賛否両論が巻き起こりました。昨季の大谷は右屈曲回内筋群の損傷に悩まされ、投手としては2度のみの登板、本塁打もわずか7本に終わり、一度は肉体改造反対派に軍配が上がったわけですが、今季はこのケガの懸念が消えたことで驚くべき成績が残せている。現時点では肉体改造が成功していると言えますが…」(スポーツライター)
一方、プロ野球界の“肉体改造”で真っ先に思い浮かぶのが、清原和博氏だろう。
「清原氏は西武から巨人に移籍して3年目の1999年、成績低迷に終わったそのオフから肉体改造に励み、ムキムキの体に。2000年、01年は好成績を残し一度は復活を見せましたが、以後はケガに悩まされ続け、08年の引退まで、規定打席に達することはありませんでした。選手寿命を縮めた原因が筋肉増による体重増、体への負担にあったことは否めず、やはり肉体改造が諸刃の剣であるという見方は拭いきれません」(前出・スポーツライター)
果たして大谷は、今後も継続して筋力増の成果を出し続けることができるのか、はたまた清原氏のように短期間の輝きになるのか。