12月14付の「スポーツ報知」が、巨人・阿部慎之助2軍監督の全選手への“マッチョ化指令”を伝えている。
記事によれば、阿部監督はこのオフ期間、若手選手に体を大きくしてくるように指令。オフ明けのキャンプでは、筋肉量により2軍、3軍の振り分けを行うことを示唆したという。きっかけは11月に開催された「みやざきフェニックスリーグ」中の宿舎での選手の食の細さに阿部監督が驚かされたことだったといい、フィジカル強化の一歩目として、今回の指令を出したのだとか。
「巨人の場合、ソフトバンクにコテンパンにやられた日本シリーズが特に効いているのでしょう。あそこまで実力の差が出てしまった原因の一つとして考えられているのが、筋力の差。打者ではパワーピッチャーに翻弄され、投手もセ・リーグでは通用していたストレートが、意図も簡単に弾き返されてしまった。そんな状況を目の当たりにし、阿部監督も危機感を覚えたようです。今後、1軍でも同じような“指令”が出る可能性はありますね」(夕刊紙記者)
ところで、巨人で筋力強化による肉体改造といえば、真っ先に思い出されるのが清原和博だろう。
「清原は西武から巨人に移籍後、プロ入り最低の成績となった1999年のオフに肉体改造に取り組み、マッチョ体型に変貌。2000年、01年と活躍を見せましたが、ますます巨大化するボディの一方、下半身のケガに悩まされ続け、結局、筋肉の付きすぎが選手寿命を縮めたとのではとも言われています」(前出・夕刊紙記者)
筋肉増量については、あのイチローが否定的な見方、ダルビッシュが肯定的な見方と、一線級の選手でも意見が分かれるところ。阿部監督もそんなことは百も承知だろうが、パワー以外の面でのパ・リーグとの差と原因を見つけることも、重要になるだろう。