福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークスで活躍した元プロ野球選手の斉藤和巳氏。初の2ケタ20勝を挙げ、活躍を始めた年が入団してから8年目という遅咲きであったことからプロ通算79勝にとどまったが、最多勝利2回、最優秀防御率2回など数多くのタイトルに輝き、沢村栄治賞にも2回表彰され、2006年の投手五冠王は、1981年の江川卓氏(巨人)以来となる2リーグ分立後4人目の快挙だった。
その斉藤氏が、プロ野球のOB、1300人が所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に出演。7月10日付け投稿回〈【禁断】今だから話せる、2006年プレーオフハム戦で起きたこと〉で、当時のプレーオフの心境を振り返るとともに、エースの条件として「勝って当たり前なんで、勝ってもそんなに大きく評価してもらえない…。僕の中で負けた時にどれだけ大きく取り上げてもらえるかっていうのが僕はピッチャーの価値やと思ったので、『斉藤和巳が負けた!』とか…」と持論をもって口にした。
これは、主に巨人で活躍、最優秀救援投手のタイトルにも輝いた元プロ野球選手、角盈男氏とまったく同じ考え方と言っていいだろう。実は元フジテレビアナウンサーで現在はフリーアナの田中大貴のYouTubeチャンネル〈田中大貴アスリートチャンネル【アスチャン】〉に角氏が出演(5月31日投稿回)した際、新聞の一面は「角、抑える」ではなく、「角、打たれる」と書かれるくらいの一流投手を目指していたと語っているのだ。
角氏・斉藤氏ともに球界にその名を刻んだ名投手が同じ考えをもってマウンドに上がっていたとは…。ぜひ、当チャンネルに両氏を招いてクロストークを繰り広げていただきたいものである。
(ユーチューブライター・所ひで)