40代ともなると違和感を感じ始めるのが、休日のカジュアルファッションだ。体型が変わったり、若い頃に着ていた服が似合わなくなったり「何を着たらいいか分からなくなる」のがこの世代の特徴。昔ほどお金をかけるわけにもいかず、とりあえず安価なユニクロやGUのようなファストファッションで済ませては他人とかぶりまくるのが悲しきオジサン世代の昨今でもある。
だが、そんなご時勢、40代男性から人気上昇中のユニークなブランドがあるという。しかも、そのブランドを仕掛けているのは中年男性なら誰もが知ってる「アノお店」。今回、編集部では、プロのスタイリストと40代のオシャレパパをお招きし、そのブランドを徹底検証。こんなところに隠れた逸品があったとは、まさに灯台下暗し……!?
座談会参加者のみなさん
右/湯田大介さん……システム開発会社の代表取締役。最近ちょうどいい服がなくてお悩みの48歳二児のパパ
中央/木田智子さん……スタイリスト。ファッション誌やCF・広告等、幅広いメディアでスタイリングを担当
左/中平武雄さん……株式会社ジーンズメイト事業本部・営業部営業チーム担当
オジサン世代は、カジュアル服で評価が分かれる
編集部:40代になると休日のお出かけなどの際、自信を持って着られる服がなかなかないという声を聞きます。湯田さんは若い頃からオシャレに定評があったそうですが、いかがですか?
湯田:うん、僕は子どもが大学生と高校生になるんですが、彼らと同じようなものを着てしまうと違和感しかなくて。逆に年齢に合うものを意識すると老けて見えちゃったり、絶妙ないい服を探すのは難しいですね。
編集部:木田さんはプロの視点で見て、巷の40代くらいの男性のファッションってどう映ります?
木田:私の夫も45歳なんですが、何を買うかというと、ユニクロのようなファストファッションのお店に行って、とりあえず下着から靴下からシャツから一通り揃えてくるんですよね。で、着てみると「それ、けっこうお腹出てるし、やめた方がいいよ」みたいなものも多くて。一般の40代くらいのお父さんって、オシャレに気を遣う人は遣うけど、気にしない人は何も考えていないんだろうなと……。
湯田:僕もファストファッションの店には行きますよ。シンプルで合わせやすいからいいか、みたいな。仕事のときならジャケット1枚羽織れば、それなりにサマになるんだけどね。
木田:そうなんですよね。いざ休みの日、どこかに出かけるときが案外難しい。
あのジーンズメイトが40代向けアパレルを展開していた!
編集部:実は、本日、座談会に来ていただいたのは、そうした40代メンズに向けたカジュアルブランドがありまして。その売れ筋アイテムを持ってきていますので、忌憚なくご意見うかがおうというのが趣旨なんです。
中平:はじめまして、ジーンズメイトの中平です。ちょうどいま、お二人も話されてましたが、いわゆるオジサンにフォーカスしたブランドってあまりないのが実情で。僕も入社したときは20代でしたが、我々もお客さんも20年間、一緒に成長していますので、40代のお客さんが買える服を展開しようと思って「BLUE STANDARD」というプライベートブランドを始めたんです。
湯田:ジーンズメイトさんって、あの黄色い看板のですか?
中平:はい。そのジーンズメイトです。
湯田:えぇ~っ、10代の頃よく行きましたよ。渋谷のセンター街にありましたよね? 僕らが高校生の頃はデッドストックのジーンズが流行ってて。
木田:流行ってましたね、懐かしい。
湯田:リーバイスの501をみんな履いてた。501にシャツを合わせるみたいな。
木田:うん、デニムのイメージですよね。あとHanesのTシャツとか、Championの靴下とか。
湯田:買いました、買いました。でも、もう10年以上行ってないかもしれませんね、そういえば。
編集部:私も学生時代に高田馬場のジーンズメイトで服を買った思い出があるんですが、いつしか行かなくなったんですよね。
湯田:やっぱり今の年齢だと若すぎるイメージがありますよね。昔はしょっちゅう繁華街を歩いてたんでよく行きましたが、今はお店のある辺りを歩かなくなったのかもしれません。
中平:それをネット上ではよく「卒業」と言ってたりします(笑)。確かに弊社はリーバイスやエドウィン、カンゴールやベン・デイビスといったナショナルブランドを取り扱ってるので、若い子向けのイメージが根強いんですよね。
編集部:ジーンズメイトというと派手な英文がプリントされてるイメージもあるんですが……
中平:いや、今はもうそういうのはないんですよ。あと、よく「ボトムスをまくったらチェック柄」とか言われるんですが、それもないですから(笑)。
一同:あぁ~、昔ありましたね、チェック柄(笑)
木田:実際に客層は今も10代が多いんですか?
中平:実はそうでもなくて、大人の男性が多いんです。路面店が多いので平日はわりと年齢層高めの方も来ますし、地域に根づいたお店になってたりします。
編集部:なるほど、同世代オジサンが集まると思い出話が尽きないので本題に戻りますが、今は全然違う商品になっていると。
中平:そうです。大人が着られるプライベートブランドを強化してるので、ぜひ知ってほしいんですよ。
プロのスタイリストも太鼓判の価格とクオリティ
「BLUE STANDARD」のペンギンモチーフTシャツ。多彩な色柄があり、ユニセックスでキッズサイズも展開。
中平:まず、これが「BLUE STANDARD」の人気アイテムで「ペンギンTシャツ」と呼ばれてるものです。
木田:おお~、確かに、昔のジーンズメイトとは違ったカワイイ感じですね。
中平:奥さんが旦那さんに着てほしいTシャツというコンセプトで、ペンギンモチーフのプリントやワンポイントを入れた「気の利いた」アパレルをめざしてます。
湯田:コレなんかキャンプやアウトドアにいいですね(写真左)。
中平:それ、スラブ生地なんですが定価2200円で販売しています。
湯田:えっ、そんなに安いんですか!?
中平:ええ、ものすごく頑張ってます(笑)。たぶん他店では考えられない価格かと。このシリーズは、白神山地のブナ森の保全事業に売上の一部が寄付されます。毎年、そうしたプロジェクトも行っていて。
木田:そういう環境保護への取り組みも今の時代らしいですね。毎回、支援先が違うんですか?
中平:以前はCo2削減ですとか、ウミガメ保護運動ともコラボしてました。
改良を重ね、高い支持を得ているオックスシャツ。オーガニックコットン100%で価格は驚異の2900円!
木田:見たときから気になってましたが、このオックスフォードシャツもすごくいいですね!
中平:こちらも「BLUE STANDARD」で、オーガニックコットン100%のシャツになります。
湯田:僕もコレ欲しいなあ。白シャツって基本だけど、けっこう難しいじゃないですか。
中平:難しいですよね。ウチは山喜さんという日本のドレスメーカーシャツでは一番の老舗メーカーに作ってもらってるんです。素材だけじゃなくて、カットも非常にこだわってますので、ぜひ着てみてください。
湯田:(着用して)あ、全然いいですね。ファストファッション系のシャツって、生地もイマイチで襟がペタンとヨレたり、安いけど質が厳しいんですよね。でも、これは襟元もキレイに立ちます。
木田:いいと思います。肌触りもすごくいいし、ワンシーズンに1枚持っておきたいですね。男性ってお気に入りが見つかるとずっと同じメーカーのを着るじゃないですか。これはそういうシャツ。
中平:レギュラーフィットとリラックスフィットがあるので、体型が気になる方にも対応できるようにしてます。
湯田:リラックスフィットはまた全然違いますね。脇のあたりも突っ張らないしゆとりがある。やっぱり40代になるとサイズ感って大事ですね。
木田:カジュアルに着るならリラックスフィットのほうがカッコよく見えますね。レギュラーフィットはビジネスにいい感じ。
低価格なのにアウトドアブランド並みの機能性!
汗ジミ防止・撥水・防汚・UV加工も付いたZERO STAIN。うれしい機能が全部入りだ。
中平:こちらは「ZERO STAIN(ゼロステイン)」というブランドで、汗ジミが目立たない機能性素材のシャツです。
湯田:この色だと普通は汗ジミ目立ちますよね?
中平:ちょっと裏から霧吹きをかけてみますね。普通ならばっちり染みてしまいますが、全く出ないんですよ。
暑い季節、汗をかいても表地に染みず、清潔感を保てる!
木田:おぉ~、染みてない。不思議!
中平:これは女性からも支持が高くて。一緒に外出かけたとき、中年男性が汗ビッショリは嫌だと。
湯田:嫌でしょうね。年齢とともに不潔感が増す気がして。
木田:分かる、分かる(笑)うちの夫も汗かきで、リュック背負ったときなんか背中が白っぽいなと思ったら塩吹いてたり……
中平:リュックだとショルダー部分もデザインじゃないかってくらいライン状に汗ジミになったりしますよね(笑)。このZERO STAINは、生地の裏面が吸水加工、表には撥水加工を施してあるので汗ジミがほとんど出ない。プラス防汚処理といって、汚れを弾く機能もあります。
これだけの撥水機能があるTシャツはなかなか他にない!
木田:すごく弾きますね。小雨くらいなら全然大丈夫そう。でも、見た目は普通のコットンに見えるんですよね。サラッとして着心地もよさそうです。
中平:忘れてましたがUV加工もあって、女性のラインナップも出てますよ。ルーズ目のシャツやチュニックとか。メンズ・レディス合わせて120アイテムくらいありますので、お店に来て頂ければ、必ず1枚は自分にあった服が見つかると思います。
湯田:カーキやブラウン、グレーなんかは、夏は汗が目立ちやすいので、好きなんだけど避けちゃうカラーなんですよ。コレなら気にせず着られるので……価格はどのくらいなんですか?
中平:通常価格で1980円です。
一同:安っ!
オジサン世代の悩みを解決できるブランドでありたい
2017年にロゴも刷新された現在のジーンズメイトの店舗。ぜひ現物を手に取ってみてほしい
編集部:今日は3点ほど手にとって頂きましたが「BLUE STANDARD」と「ZERO STAIN」、いかがでしたか?
木田:オックスシャツは会社にも着ていけますね。ドレスコードがカッチリしてない会社であれば、夏はハーフパンツに合わせたり、リモートワークの際にもサラッと着られると思います。湯田さんはオンとオフは分ける方ですか?
湯田:僕は仕事のときはそこまで崩さないのですが、休日はTシャツとハーフパンツみたいな感じなので、ZERO STAINは何枚でも買っちゃいそうです。
木田:今日のアイテムをインナーにして、アウトドアブランドのアウターと合わせてもいいですね。
湯田:ちなみに秋口から着られるアウターもプライベートブランドから出してるんですか?
中平:ええ、9月にリリースするジャケットやコートは撥水・防風・透湿で機能的にもすごいと思いますよ。
湯田:じゃあ、ホント僕らが今のジーンズメイトを知らなかっただけなんですね。今度、改めてお店行ってみます。
中平:ぜひ。お店だと、ボトムの丈直しも10分程度でその場でお渡しできますんで。ウチは創業当初から丈直しは無料なんですよ。もちろん通販サイトでも無料です。
木田:ほかのブランドも置いてるから、いろいろ選べて楽しいでしょうね。ディッキーズが好きな人とか、所ジョージさんみたいな遊び心のある大人も絶対好きだと思う。
中平:男性も年取ると胸が垂れ下がって来たり、下っ腹や横っ腹が出てきて座ったときに苦しいとか、体型の悩みだけでもいろいろあるんですよね。今後はそうしたオジサン世代の悩みを聞いて、解決できるブランドにしていきたいなと思ってます。
Sponsored byジーンズメイト