── そもそもなぜ芸能人はあれにハマるのですか?
B そらぁ、女性とのあれよ。
A あまり大きな声じゃ言えないが、快感は女性で30倍以上。男でも約7倍になると医療関係者から聞いたことがある。
C ある有名女性タレントに売った時だけど、宿泊先のホテルで、彼女の真向かいに部屋を取ったら、そこにマネージャー同伴で現れたんだ。
B それは完全に男女の仲やね。
C 2人ともポンプ(注射器)の初心者だったから、いろいろ教えてやったよ。行為自体は見せてくれなかったけど(笑)、オプションで後処理を頼まれてね。床には鳩のフンみたいにゴムが散乱してたよ。
A 片づけができないのと、時間にルーズなヤツには気をつけないとな。頭がイカれて警戒心が薄れてるから1回の取り引きも少量に制限したりね。客とのつきあいは「細く長く」がモットー。
C 俺も3回パクられて2回懲役に行ったけど、客のことをうたった(自白した)ことは一度もない。だから20年以上続いた客もいたし、その客から紹介、紹介でどんどん顧客が増えていったわけよ。
B 清原も入手先については黙秘を続けているようだけど、釈放後のことも考えているわけやね。
C でも、最近は変わったよ。現役の若いヤツに聞いたら、取り引きにバイク便を使ってるって言うんだ。
A 何じゃそりゃ?
C 往復便ってのがあって、現金入りの荷物が届くと、そこにシャブを入れて返送しているそうだ。ガサ(家宅捜索)が怖くて頻繁に引っ越ししているよ。
A ずいぶんドライになったもんだ。俺は今、クスリ方面はアフターサービス専門だからね。
B アフターサービス?
A シャブ抜きね。都内にもいくつか病院があって、利尿剤とか解毒剤を点滴で投入してもらうんだけど、けっこう需要があってさ。顧客の大半はヤクザだけど、たまに芸能関係からも依頼が来るよ。
C どんなヤク中でも警察にマークされるとわかるそうだ。「あ、そろそろ令状が出て尿検査かな」ってね。
A それもあるけど、もっと切実な依頼も増えてね。あるミュージシャンは「本当に覚醒剤をやめたい」と。人の目もあるから海外の治療施設を紹介して、そこで半年くらい治療を受けたのかな。ブクブクに太って帰国したよ。費用は3000万円。もちろん紹介料はたっぷりいただいたけど。
C しかし脳が覚えた快感はなかなか忘れられない。
B またシャブに手を出して大金かけてシャブを抜いて。そうやって骨までしゃぶり尽くされるわけやね。
A 中毒者の遺体を焼くと骨がボロボロでまったく形が残らないそうだ。まさに骨までしゃぶられた成れの果てがシャブの語源だよ。
── 今回の話を聞いて、あらためて覚醒剤の怖さ、そして意外と身近な場所に潜んでいることを痛切に感じました。ご協力感謝します。
一同 そう、シャブはやるもんじゃない、絶対。