「私の部屋がないの」──。大豪邸に住みながら、プライベートな空間すら与えられなかったという大女優。仕事にアレコレと口を挟む夫から離れ、22年半ぶりに独身に戻れば、身も心も開放的に‥‥。「ラブ・ストーリーは突然に」を地で行く五十路女優の艶熟な一糸まとわぬ姿が今、解禁されようとしている。
「会うたびに話すのは家族のことばかりだったので、家庭円満だと思っていました。まさか、別れるなんて‥‥」
と、アッケに取られた表情で語るのは、女優の鈴木保奈美(54)が通う都内トレーニングジムの常連客だ。
保奈美といえば去る7月16日、ユーチューブチャンネル「貴ちゃんねるず」で、とんねるずの石橋貴明(59)との離婚を電撃発表。「石橋貴明 鈴木保奈美から大切なお知らせ」と題した動画に登場し、98年の“できちゃった再婚”から22年半続いた夫婦生活に終止符を打った。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が語る。
「白抜き文字で書かれたテキストをスライドショー形式で流す簡素な内容でした。離婚しても、事務所の代表と所属俳優としての関係性を継続。離婚の理由も『子育てがひと段落した事』と説明するだけで、ことさら『円満離婚』を強調していたのが印象的でした。その割に、動画の途中に挿入されたツーショット写真の2人は、完全に真逆の表情をしていましたけどね」
真顔の石橋と対照的にニッコリ笑顔の保奈美。そこには、相反する2人の意思が見え隠れしているという。芸能関係者が解説する。
「離婚は保奈美のたっての希望。数年前から話し合いが行われていたそうです。対する石橋は頑として別れたくなかったようですが、そんな思いをよそに、保奈美は昨年の7月に個人事務所を設立し、9月には都内の3億円マンションを個人名義で購入するなど、独り立ちの準備を着々と進めていました。結果、本気のリコカツを悟った石橋が根負けしてしまった。石橋の事務所に籍を残したのは形だけで、今後は個人事務所を窓口にして仕事をする意向だといいます」
そもそも夫婦不和の発端は、保奈美がNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で女優復帰を果たした11年にまでさかのぼる。
「石橋は保奈美が外で働くことに反対していました。当時小学生だった娘たちの子育てに全集中してほしかったようです。そのため、『深夜の撮影禁止』『撮影が終わったらすぐ帰宅』などのルールが課せられ、『共演者と必要以上に仲良くしない』とのお達しも‥‥。おのずと、スタッフや共演者からも必要以上に気を遣われるようになり、保奈美はかなり窮屈がっていたようです」(芸能関係者)
がんじがらめの“石橋ルール”は娘たちが手間のかからない年齢に成長しても撤廃されなかったようで、
「18年に月9ドラマ『SUITS』(フジテレビ系)で『東京ラブストーリー』(フジ系)以来、27年ぶりに織田裕二(53)と共演した時は神経をすり減らしましたよ。とにかくタカさんが織田さんに嫉妬心丸出しだった。局の上層部から、番宣やインタビューで、当時の撮影秘話や2人の関係性を話題にするのを控えるように指示が入ったほどです。保奈美さんは撮影が終わると、足早に帰宅するのが常でした」(フジテレビ関係者)
離婚して旦那という名の足カセから解放され、もはや保奈美をつなぎとめる鎖はどこにもない。