劇団出身で実力は折り紙付き、知名度・好感度ともに上昇中のブレイク女優、江口のりこが「まさかのピンチ」なのだという。どういうことか─。
大ヒットドラマ「半沢直樹」「ドラゴン桜」「俺の家の話」(いずれもTBS系)などに出演し、存在感あふれる演技で注目され、ドラマ、映画、CMと引っ張りだこの江口の新たな主演ドラマが決まった。10月スタートの連続ドラマ「SUPER RICH」(フジテレビ系)だ。木曜10時放送の木曜劇場枠初出演にして初主演。ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演を手にしたのである。
「江口は4月スタートのドラマ25『ソロ活女子のススメ』(テレビ東京系)で民放連続ドラマ初主演。飄々とした演技が大好評でした。フジは、かつてドラマ『孤独のグルメ』の売り込みを断って、テレ東で放送された『孤独のグルメ』が大ヒットするという苦い過去があるので、今度は“先手必勝”に出たんでしょう。とはいえさすがに看板ドラマの月9ではなく木曜劇場枠ですが、この枠は昨年からずっと平均世帯視聴率1ケタ。4月クールで鈴木亮平民放連ドラ単独初主演ドラマとアピールした『レンアイ漫画家』も、平均世帯視聴率5.4%に甘んじた。原作漫画の女主人公を無理やり男にする荒技までやってのけ、原作ファンにそっぽを向かれたのが痛かった。鈴木にとってはとんだ黒歴史となってしまい、江口が二の舞いにならない保証はない」(テレビ誌記者)
その「SUPER RICH」だが、高視聴率が期待できる医療ドラマでも刑事ドラマでもなく、大ヒット韓流ドラマのリメイクや人気漫画の原作もないオリジナル脚本で、恋愛ドラマ。愛に飢えたベンチャー企業の女社長と自社のインターン試験に応募してきた一回り年下の貧乏学生との「恋バナ」で、仕事一筋の孤独女と年下男子のラブストーリーだという。
「相手役は昨年放送の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレ東系)でブレークした赤楚衛二。関西出身の江口がネイティブ関西弁を繰り出し、子犬系イケメンと渡り合うような内容です」(芸能ライター)
実は、この設定が、7月から同枠で放送中の比嘉愛未主演ドラマ「推しの王子様」と似ているというのだ。
「『推しの─』は、比嘉演じるゲーム会社の女社長が偶然知り合った貧乏な年下男を自分の会社に入社させ、一人前の社会人、ひいては理想の男に育て上げていく物語。金も力も手にした無敵女がウブな男を自分好みに変えていくという『推しの─』の視聴率がよければ、『SUPER RICH』も“2匹目のドジョウ狙い”と言えそうだが、『推しの─』は第8話終了時点で平均世帯視聴率4.9%と惨敗状態。もし『SUPER RICH』も失敗すれば、江口も低視聴率主演女優のレッテルを貼られかねません」(前出・テレビ誌記者)
江口は、10月には舞台を控え、来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演と忙しい日々が続くという。そんな不安要素も指摘される「SUPER RICH」だが、心配が杞憂に終わるような江口の奮闘に期待したい。
(塩勢知央)