ともに名将の1人に数えられる、野村克也監督(故人)と、森祇晶監督。野村監督は「ID野球」を引っ提げ、愛弟子の古田敦也氏を育てるなど、ヤクルトスワローズを4度のリーグ優勝、3度の日本一に導いた。一方、森監督は西武ライオンズの監督に就いた9年間のうち、リーグ優勝8度、日本一6度。西武黄金期とも呼ばれる、常勝球団を築いた。
実績だけ見ても甲乙つけ難い両監督だが、「野村監督の方が上!?」とも取れる発言をするヤクルトOBがいた。
盗塁王に輝くなど、野村監督のもと、主にヤクルトで活躍した飯田哲也氏である。元プロ野球選手・石毛宏典氏のYouTubeチャンネル〈石毛宏典TV〉の、9月5日付け投稿回〈古田敦也「理不尽なポジションだよ…」野村克也監督との関係性とは?〉でのことだ。
石毛氏は森監督のもと、主に西武で活躍。現役時代には、来た球を打てばよく、“ID野球なんぼのもんだ”くらいに思っていたそうだが、実は、結果として今まで、これまで、もっとも多く読んでいる本は野村監督の本だったそうだ。
「オレも、野村さんの下で野球を勉強したかった」と吐露した石毛氏。これを受けて、「その当時、西武に野村監督が行ってたら、めちゃくちゃ強かったですよ。森さん(森監督)もちょっと緻密なとこあると思いますけど…」とし、「ちょっと損してますね」そう言って飯田氏は、石毛氏の笑いを誘ったのだった。
もちろん、森監督の功績は大きく、野村監督を崇拝する飯田氏ゆえの発言であり、一方、技術が備わった石毛氏だからこそ「ID」の凄さを見直す考えに及んだのであろうことは加えておきたい。
それにしても、パ・リーグの野手で初の1億円プレイヤーを達成した石毛氏が、もし野村監督と出会っていたならば、さらなる活躍を見せていたかも…と思わずにはいられない。
(ユーチューブライター・所ひで)