10月から「報道ステーション」(テレビ朝日系)のメインキャスターを務める元NHKの大越健介氏。鳴り物入りで大抜擢されたが、一部報道では安定感はあるが、地味などという評も。しかし、ここに来て、“番組の私物化では”とも言えるような指摘が視聴者から上がっていたという。
それは10月19日、現役最後の登板を終えた西武の松坂大輔投手が同球場から生出演した際のこと。大越キャスターは、その日の引退試合も観戦、放送開始から20分以上も松坂大輔にインタビューするほどの力の入れようだったが、SNS上では、〈長い。番組開始から何分やってんの〉〈さすが大越野球ステーション〉〈スポーツコーナーでやればいいのに〉といった声が上がっていたのだ。スポーツ紙記者はこう解説する。
「この日は衆議院議員総選挙の公示日ということもあり、各局の報道番組は、冒頭から選挙戦の模様を伝えていましたが、『報道ステーション』は、松坂大輔投手の緊急インタビューを冒頭から放送。大越さんは、東大野球部の元エースなのでテンションがあがっていたのかもしれません」
大越キャスターは番組中継中、98年の夏の甲子園で松坂大輔が優勝に大きく貢献した際、その試合を息子と観ていたこともアピール。これにもSNS上では、〈息子と観に行った話入る?公私混同すぎない?〉〈松坂大輔にアピールしても『あっ、そうだったんですか』と軽くスルーされていたね〉と辛辣な声が。さらに松坂への質問内容についても、
「『甲子園の思い出に残る試合』『今後の話』など、引退会見で聞いたような質問が多く、大越キャスターならではの独自性がもうひとつ感じられませんでした。また、松坂の甲子園時代の質問が多く、メジャーリーグの質問が少なかったのも視聴者には不満だったように思います」(前出・スポーツ記者)
息子とのエピソードなどは、安定感の中にも自身の特色を出そうとしているようにも見えるが、初の民放キャスターに就任してまだ日が浅い大越キャスター。真価が問われるのはこれから。持ち味を存分に生かした活躍に期待したい。