配信やYouTube番組に人気が高まろうとも、やはり、事件は地上波で起きている。そんな「ナマ番組の放送事故」の傑作選を見ていく。まず、有吉弘行との結婚を機に引退を決意した夏目三久のケース。9月30日にレギュラー番組「あさチャン!」(TBS系)の最後の出演となった。ところが、万感のフィナーレにならなかった。
「盛り上げようと呼んだプロ応援団のパフォーマンスが、予定を大幅に超えて10分にも及びました。そのため、7年半も務めた番組の最後の挨拶が、途中で時間切れとなる異例の事態に」(放送作家)
実に32年もニッポンの昼番組の代名詞であった「笑っていいとも!」(フジテレビ系)は、週5日の公開生放送だけに事故物件のオンパレードだ。ゲストの遅刻、不審な一般人などエピソードは多いが、あのビートたけしが掟破りの蛮行に出た。
「83年2月、以前から犬猿の仲だったレギュラーの田中康夫氏のコーナー時、予告なく乱入して『この野郎!』と田中の首を絞め、投げ飛ばしたんです。吹っ飛ぶ田中に観客は悲鳴の嵐。タモリも引き気味でした」(お笑いコラムニスト)
かつて「20世紀最後の正統派アイドル」と呼ばれた高橋由美子は、18年1月1日にオンエアされた「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)の生放送スペシャルでやらかした。漫談師のユリオカ超特Q氏が言う。
「番組中にひたすらシャンパンを飲み続け、途中退席するほどの爆酔いでした。しかも、共演者にもからみまくって。ある意味、正統派アイドルからの強烈なキャラ変更に成功したと言えなくもないですが(笑)」
11月2日発売の「週刊アサヒ芸能」11月11日号では、歌番組やスポーツも含め、歴史的な放送事故を網羅し、その禁断ファイルを開封、一挙公開している。