中日、オリックス、楽天と、セ・パ3球団を渡り歩いた元プロ野球選手の山崎武司氏。中日時代の1996年に39本で初の本塁打王に輝くと、楽天時代の2007年にも43本で2度目の本塁打王を獲得。セ・パ両球団で本塁打王に輝いたのは、落合博満氏(ロッテ・中日)、タフィ・ローズ氏(近鉄・巨人)に続く3人目の快挙だった。
その山崎氏が、ヤクルトで活躍した元プロ野球選手、古田敦也氏のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」に出演(11月26日投稿動画)。初の本塁打王を獲得できたのは、その年に中日の監督に就任した星野仙一氏の、とある“厳命”が理由だったことを明かしている。
星野第2次政権がスタートしたのは、95年のシーズンオフ。秋のキャンプ終了後、山崎氏は監督室に呼ばれ、「2月のキャンプまでに20キロ痩せてこい!」そう厳命を受けたのだとか。当時、体重110キロあった山崎氏は、残り2カ月でどう痩せるのかと悩んだそうだが、ダイエットに成功しなければユニフォームを着させないとまで言われたと振り返る。
油、炭水化物は一切摂らないなど食事量を大幅に控え、朝からトレーニングに勤しみ、風呂場で半身浴を1時間…と新たなルーティンが生まれた山崎氏。一気に痩せると風邪をひきやすくなり、それがまたダイエットには幸いしたそうで、結果は22キロ減に成功。当時は“激ヤセで打てなくなるのでは?”といった揶揄もあったそうだが、「人生の中で一番走れました」とキレとスピード感が増したと山崎氏は振り返り、結果、初の本塁打王にもつながったわけである。
先ごろは、日本ハムの監督に就任した新庄剛志氏から、清宮幸太郎内野手に減量指示が出て大きな話題を呼んだ。山崎氏の発言を聞くと、清宮も減量に成功すれば、来季の活躍に期待が持てそうだ。
(ユーチューブライター・所ひで)