1995年のプロ野球、日本シリーズをご記憶にあるだろうか。野村克也監督率いるヤクルトスワローズが、仰木彬監督率いるオリックス・ブルーウェーブを相手に4勝1敗で下し、野村監督自身、ヤクルトを2度目の日本一に導いたシリーズであった。しかし、95年と言えば、あのイチローが覚醒して2年目。首位打者、打点王、盗塁王、最多安打など、数々のタイトルに輝き、ノリにノッていたわけだが、日本シリーズでは野村ヤクルトが見事に封じ込んでいた印象が強かった。
スポーツバラエティ番組「こやぶるSPORTS超」(関西テレビ)のYouTubeチャンネル〈【こやぶるSPORTS超】チャンネル カンテレ公式〉に、野村ID野球の申し子で元プロ野球選手の古田敦也氏が出演(6月20日付)。「イチロー氏に内野安打を打たせない」ことを最大限に意識していたと明かしている。
形を崩され打った打球が、その足の速さから内野安打になるなど、これでイチローのペースとなりスタンドが盛り上がることを警戒して、古田氏はむしろ内野の頭を超えてのヒットはOKで、ゴロを打たせないことに意識を払っていたという。
YouTubeチャンネル〈こちら野球放送席〉の6月23日投稿回に、愛工大名電高校でイチロー氏の先輩にあたる、セ・パ両リーグで本塁打王に輝いた山崎武司氏が出演した際も、イチローの打撃成績の秘訣は脚力であり、それがゆえに内野安打から安打数を稼げたことが指摘されている。
イチロー氏を封じる手段が、ゴロを打たせないことだったとは…。貴重な話が拝聴できる回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)