ヤクルトスワローズを3度の日本一に導いた、名将・野村克也監督(故人)。だが、1999年から監督に就任した阪神タイガースでは、3年連続でリーグ6位となり、まさかの最下位のままユニフォームを脱ぐ事態となった。
代わって2002年から阪神の指揮を執ったのは、こちらも名将の星野仙一監督(故人)。1年目は4位に甘んじるも、2年目には、85年の吉田義男監督以来、18年ぶりとなるリーグ優勝を成し遂げた。
阪神ファンなら、この優勝への道のりについてはご記憶の方も多いだろう。確かに阪神は80年代後半から、長らく「暗黒時代」を迎えていたが、それにしても、あの野村監督でもどうにもならなかった事態を、星野監督はいかに優勝に導いたのか…?
そんな疑問について、現役時代は“日本ハム一筋”だった元プロ野球選手・岩本勉氏のYouTubeチャンネル〈岩本勉チャンネル〉に出演(12月30日付け投稿回)した北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が言及していた。当時、暗黒時代の阪神に選手として籍を置いていた新庄監督は、2000年シーズンを限りに、翌年からMLBに主戦場を移したが、阪神が暗黒時代を抜け出た理由を、こう分析している。
「野村監督でさえ、3年連続最下位…何を変えたら良いんやってなるよね?その時に、星野さんが来たやん。で、ガーン上がったやん。…メンタルなの。ただのメンタル」そう、自身に言い聞かせるように熱を帯びて岩本氏に伝えた新庄監督。
気合とばかりに怒鳴り声が印象深い星野監督だが、当時、ぬるま湯に浸かっていたかに見えた阪神ナインに「喝」が入ったのは確かだろう。野村監督が知恵を授け、星野監督が士気を高める…といったところだろうか。
まさか怒声を上げるわけでもあるまい、新庄監督が強調した「メンタル」の対処法とは、いったい何を指すのであろうか?気になるところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)