北海道日本ハムファイターズの新庄剛志新監督は、年末年始のTVをまさに“ジャック”する勢いだった。まず12月30日放送の「第63回輝く!日本レコード大賞」(TBS系)、「ぐるナイゴチ大精算3時間半SP」(日本テレビ系)への出演を皮切りに、31日は「ザワつく!大晦日」(テレビ朝日系)、年が明けて元日は「芸能人格付けチェック!2022お正月スペシャル」(テレビ朝日系)、2日は「浜田新春爆買いツアー!」(日本テレビ系)、3日は「VS魂」(フジテレビ系)と、5日間で民放各局の6番組に出演し、お茶の間を“BIGBOSS色”に染めた。
「プロ野球新監督としては、2月に始まる初めてのキャンプに備えて英気を養いたい期間に思えます。それが休みなしでテレビ出演。背景には、何とか北海道を盛り上げたい、ファイターズをアピールしたいという新庄監督の思惑があったのでしょう」(野球ライター)
実際にこれらの出演はいずれも大きな話題となり球団の広告塔としての働きは満点といえそうだが、一部ファンからは新庄監督の「資質」に疑問を抱く声も出ているとか。
「いくつかの番組での新庄監督の言動が、プロ野球の監督としては不安だという意見がネット上で上がっているんです」(ネット系ライター)
例えば、元日に放送された「芸能人格付けチェック!」。同番組では出演者が様々な物事の“一流とそれ以下”を見分ける力を競う。
新庄監督は、100万円の高級ワインと5000円のワインを見分ける問題で、ひとりだけ誤答するというまさかの失態を演じてしまう。
また、アルゼンチンタンゴを踊る「世界的なトッププロ」「トップレベルのアマチュア」「趣味で楽しむアマチュア」の3ペアからトッププロを当てる問題では、「速攻でわかります」と自信満々の表情を見せ、「フィニッシュ時に呼吸が乱れていなかった」とアスリート目線で説得力のある解説をするも、選んだペアは「趣味で楽しむアマチュア」という結末。
さらには「100g8000円の近江牛」「100g150円の豚肉」「カエル」という三択ではカエルを選択。全問不正解という散々な結果になってしまったのだ。
ネット上では「本物を全然見抜けないBIGBOSS…選手の力量を見抜けるのか?」「一流を見極められないのは監督として致命的なのでは…」といった声が出た。
新庄監督はさらに、「VS魂」内の人気コーナーである、トランプのババ抜き最弱王を決める「BABA魂」に出演。「負けが嫌いなんで勝ちに行きます」と強気の姿勢で、女優の有村架純、ジャニーズJr.「美 少年」の浮所飛貴、お笑い芸人のバカリズム、King & Princeの岸優太との対戦に臨んだが、ここでも「ババ抜きは人生二回目」「血液型によってババを置く場所は決まってる」などと珍発言。それはいいとしても、さらにはババを引いた時のリアクションがわかりやすく、対戦者全員に悟られてしまうといった失態を見せ、結果としては3番目に抜けることができたものの、ネットでは「BABA魂のルールが理解できてないよね」「焦りが表情に出すぎ。監督が務まるのか不安になってきた」「新庄さん面白かったけど、監督向きではないよね(笑)」「BIGBOSSの作戦は対戦相手にモロわかりになりそう」との意見が上がった。
「バラエティ番組でのおかしな言動が、監督業に即結びつくわけではないですが、『新庄監督大丈夫?』という意見が出るのは致し方ないでしょうね。ただ、それも含めて新庄監督の魅力ではあるのですが…」(前出・ネット系ライター)
キャンプインまで1カ月を切る中、日ハムファンの思いは「期待と不安が半々」といったところか。
(石見剣)