2021年に現役を引退したサッカー元日本代表の大久保嘉人氏が1月15日放送の「せやねん!」(MBS)に出演し、長崎・国見高校時代の厳しすぎる校内ルールを振り返った。
1998年、国内屈指のサッカー名門校である国見高校へ進学した大久保氏。先日他界した小嶺忠敏総監督の下、インターハイ、国体選手権の優勝など、圧倒的な実績を残し、全国高校選手権でも大会得点王に輝いていた。
そんな大久保氏に、共演者から「高校時代、めっちゃモテたでしょう?」との質問が飛んだ。すると大久保氏は「声は掛けられましたけど、女の子としゃべったらダメなんですよ、自分たちの学校は。しゃべっているところを先生に見られると、監督にチクられるんですよ」とし、異性との会話が禁じられていたという。
大久保氏も、廊下で女子と会話をしてしまうことはあったが、教師が近付くと、すぐに会話をやめていたと告白。「恋愛とかは?」との質問には、「恋愛なんかバレたら、サッカー部を辞めさせられるんで」と答えていた。
さらに、「とはいえ、マネージャーと陰で付き合ってたりとかは?」と聞かれるも、大久保氏は「マネージャーは男だったんで」とし、プロ入り後も若い女性からはモテなかったと振り返っている。
「高校サッカー選手権を6度も制した超名門校らしい、厳しい校則が明かされ、視聴者からは『会話すら禁止とかすごいな』『俺なら1年ももたない…』『今じゃ考えられない校則』などと驚く声が見られました。ただ、同校が残したサッカー界に対する突出した貢献や実績を鑑みて、理解を示す反応も多かった印象です」(テレビ誌記者)
ネット上の視聴者からは「恋愛に気を取られている時間があったら、練習の時間を多く作って、みんなでサッカーに集中して全国を目指そうという意味だと思います」「その厳しいルールを守ってでも国見でサッカーをしたい気持ちにさせる小嶺監督が偉大なんだろうな」「時代でしょう。サッカーだけじゃなく、厳しいルールは各校各部にあると思います」「真剣にやってる人の中に、半端な気持ちでやっている人がいると、互いに迷惑。そういう意味では良いと思う」といった声が見られた。
「大久保氏といえば、2004年11月にスペインのマジョルカへ移籍し、初めてヨーロッパのサッカーに参戦。そこで、過酷なトレーニングに疲弊する選手が多い中、大久保氏は『国見高校の練習の方が辛かった』として、平然とやってのけたという逸話もあります。また、小嶺氏が他界した際にも『先生に教わったこと全てが、今の自分になっています』と感謝。当時の厳しい校則も、彼にとっては良き青春の思い出なのでしょう」(前出・テレビ誌記者)
本気でサッカーを愛し、プロ入りを夢見ていた大久保氏だからこそ、“女子との会話禁止ルール“にも従うことができたのかもしれない。
(木村慎吾)