スポーツ

「松井秀喜争奪戦」でヤンキースが巨人に完封勝利?(1)

201402213z

 宮崎では今、選手より臨時コーチ・松井秀喜氏(39)の話題一色である。古巣・巨人は元スター選手をどうしても連れ戻したい。しかしゴジラの心はかつてのように、また海を渡っているというではないか──。

「12年ぶりに宮崎に戻ってまいりました」

 1月31日、宮崎空港に降り立った松井氏がこう口を開くと、約800人のファンが歓声を上げた。

 昨年日本一を逃した巨人は、ヤンキース時代に「ワールドシリーズMVP」獲得まで成し遂げた、松井氏の指導で選手たちが奮起する姿に期待したいところだ。

「でも、あまり松井自身はやる気ないみたいでしたね。臨時コーチ就任が決まってから阿部と会話した際、松井がキャンプで日々の“出勤時刻”について『何時に行ったらいいかな?』と聞いたら、阿部が『早く来てくださいよ』と答えました。ところが松井は『昼までに行けばいいんだろ』と、面倒くさがるように返したそうです」(巨人番記者)

 それでも巨人は、松井を古巣に帰還させようと躍起になっている。

 1月10日、渡辺恒雄会長(87)、長嶋茂雄終身名誉監督(77)も同席した都内での会談で、巨人の白石興二郎オーナー(67)が松井氏に、

「巨人は両手を開いて待っているよ」

 と、将来的な監督要請を行ったという。

 つまり今回、松井氏が臨時コーチとして活動する2月1日から13日までの期間は、巨人にとってその第一歩という位置づけであろう。

 一方、松井氏は巨人のキャンプが終われば、2月中旬に米フロリダ州タンパで行われる、ヤ軍のキャンプでも臨時コーチを務めることが濃厚なのである。

「打撃技術のみならず、チームプレーが優先できる松井をヤ軍は指導者として高く評価し、実際に声をかけているんです」(メジャー担当記者)

 日米で「松井争奪戦」が勃発する中、渦中のヤ軍に田中将大(25)が入団している。この交渉過程においてヤ軍は松井氏のビデオ・メッセージを用意し、田中の入団を後押しするために見せたことが報じられた。

 なんと、この報道に巨人サイドがピリピリしていたというのだ。

「フロントの幹部が青ざめたといいます。田中入団に関する話題で、わざわざ関係のない“松井が協力した”という交渉内容の細部まで伝えてきたことで、ヤンキースが“ライバル”の自分たちに牽制球を投げてきたのでは、と過敏に反応したようです」(スポーツライター)

 とはいえ、松井氏が退団後もヤ軍と良好な関係を築き、戦力アップのために協力を惜しまなかったのは事実である。それでも巨人にしてみれば、宮崎で松井氏の気持ちを自軍に引き寄せたい。

「巨人・松井」の復活を宣伝するかのように、球団は背番号「55」のユニホームも用意したのだ。

 ところが、現在の松井氏の思いは違うという。

「松井はきっぱり、『臨時コーチですから』と話していて、宮崎で55番のユニホームを着用する意思を持っていませんね。昨年5月、長嶋氏とともに国民栄誉賞を授与された際に着用したユニホームも、授与式後にプレゼントされていますが、『自宅でタンスの奥に眠っている』と、本人が話していました。一方のタンパでは55番を背負うでしょう。過去にも歴々のヤ軍OBたちは現役時代の背番号で臨時コーチを務めてきましたからね」(球界関係者)

 どうやら、ヤ軍の完封勝利のようである。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」