スポーツ

掛布雅之 紅白戦で見えたチームの行方

 15日には、チーム内での紅白戦が行われ、若手とベテランが入り交じった試合となりました。

 ここで善戦したのがベテラン勢。紅組だった鳥谷は6回にソロ本塁打を放ち、試合成績も2安打1打点と安定した結果に。同じく紅組の新井貴浩も去年より力の抜けたスイングで3回に2点タイムリーを打つなど3安打のよいバッティングを見せてくれました。

 一方で、この日の試合で気にかかったのは福留孝介のフォーム。今の彼のバッティングは足を踏み込む時につま先に重心がかかりすぎている面があり、うまく体重移動ができず、バットを振り抜く時に右足が突っ張るような形になってしまっています。つまり、ふんばりが利かず、バットに力を乗せきれないままボールを叩いてしまっているわけです。これは彼の今年の活躍を願ううえでも大きな不安材料。去年は左膝のケガで泣かされただけあって、今年は去年以上の危機感を持って練習に励まなければいけません。

 そして、もう一つ。今年の阪神の成績を占う意味でも注目なのが新外国人のマウロ・ゴメスです。私も沖縄で彼のスイングを拝見しましたが、想像以上にフォームが柔らかい点には驚きました。パワータイプの選手だけに、これはいい誤算です。フォームが柔らかければ、それだけ柔軟にボール対応ができる。特に低めのゾーンに対しては、ボールに合わせてバットをコントロールでき、何にでも強引に振りにいくということはなさそうです。心配なのは高めのゾーン。体のキレがない分、高めの速球への対応はやや悪いかもしれません。

 けれど、これも練習内でのスイングを見ただけ。練習と実戦でのバッティングでは違う部分があるだけに、一概に彼の実力は測れません。

 阪神の助っ人といえば、呉昇桓〈オ・スンファン〉も見逃せない選手。しかし、ここに来て彼の投球フォームが二段モーションになっているとして、審判団の中で違反行為に当たるのでは、という声が上がっています。韓国リーグ、WBCでは違反にならなかったフォームだけに、この判断には首をかしげるしかありません。これではあまりにも本人がかわいそう。和田監督はもっと審判団に抗議するべきではと、個人的には感じています。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論