芸能

元ちとせ「ナマ歌唱」がまさかの「放送事故」になったワケ

 その衝撃シーンは、東京・亀戸天神社の敷地内で目撃された。

「素人でも分かるぐらいに音程が取れていない部分が多かったんです。よくスタンダードナンバーでやるようなフェイク唱法でもなく、あくまで原曲に忠実に歌ったはずなのに…」

 そう言って驚きを隠さないのは、音楽業界関係者だ。

「なにしろサビの高音だけでなく、出だしのAメロやBメロでも音程がかなり乱れていましたから。いったいどうしたというのか」

 これは4月18日、歌手の元ちとせが音楽番組「CDTVライブ!ライブ!」(TBS系)に出演した際の出来事である。デビュー曲であり、自身最大のヒット曲でもある「ワダツミの木」を歌ったのだが、多くの人の耳に馴染んでいた曲が「まるで違う曲に聞こえる」との評価を呼んだのだ。

 この日は降雨の中での野外パフォーマンス。コンディション不良で寒さが影響したのでは、とみる向きもあった。番組進行役の江藤愛アナが「激しい雨の中、熱い熱い歌声、ありがとうございました」とフォローしたものの、「これはあきらかに放送事故」との指摘も。

「彼女は特徴的なこぶしを効かせる歌唱法。ですから音程を外してしまった時には他の歌手よりも音程が乱れたことが、聴き手に分かりやすいと思います。今年がデビュー20周年イヤーですが、長年やっていると若い時代の歌が当時のキーでは歌えなくなり、歌い方のクセを強めて乗り切る場合も多いのは確か」(前出・音楽業界関係者)

 元は番組出演後に自身の公式ツイッターを更新。「あいにくの土砂降りでしたが藤の咲く亀戸天神から一生懸命お届けしました!ご覧くださった皆さま、ありがとうございました」と視聴者に感謝した。

 次回こそ、失った評判の挽回を──。

(塚田ちひろ)

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