昨年、話題となった「R.Y.U.S.E.I.」で第56回日本レコード大賞を受賞し、その勢いはもはや親玉のEXILEをも凌ぐとも評されている三代目J Soul Brothers。若い世代から絶大な支持を集める彼らだが、その中でも特に人気があるのがボーカリストの今市隆二だ。ワイルドな見た目ももちろんのことながら、何より魅力的なのはその甘い歌声だろう。
ところがそんな今市に関して、最近は歌番組出演のたびに「声が出ていない」「下手になった?」という声がチラホラ聞こえてくる。
「突き抜けるような高音が特徴的な今市の歌声ですが、最近のパフォーマンスでは『R.Y.U.S.E.I.』など、サビのキーが高いパートでは明らかに苦しそうな発声になっています。9月は『水曜歌謡祭』(フジテレビ系)、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)には2回出演していますが、番組終了後にはツイッターで彼の声の不調を心配するツイートが毎回のようにあがっています」(芸能記者)
さらにその原因について、記者はこう続ける。
「急激な人気上昇によるハードスケジュールで、喉を酷使していると考えるのが妥当でしょう。声の良さと、喉の強さはリンクしません。三代目JSBは今年4月から現在まで数カ月でシングルを4作品とハイペースでリリース。また、現在は全21公演にも及ぶドームツアーの真っ最中で、その合間をぬって音楽番組にも多数出演。それに加えて今市は、この夏、EXILEのUSAが率いる音楽ユニット・DANCE EARTH PARTYにもゲストボーカルとして参加。ソロとしても音楽イベントのステージに立つなど大車輪の活躍。これが人気者の宿命と言ったらそれまでですが、実際に歌う仕事としては忙しすぎます。これだけのスケジュールをこなせば、喉を痛めないほうがおかしいですよ」
また、一時的な不調と知ってか知らずか、「もう口パクにしたほうがいいレベル」「耳障りな歌声になってきた」とバッシングする声も増えてきた。
とはいえ、「ミュージックステーション」が番組企画で発表した「高校生がなりたい歌声ランキング」でMr.Childrenの桜井和寿やSEKAI NO OWARIのFukaseを抑えて、みごと3位に輝いている今市。本来の実力の高さはこの結果が証明しているといえよう。
今が旬、まさに稼ぎ時なのは間違いない三代目JSBだが、よく言われるようにピッチャーの肩とシンガーの喉は消耗品。ファンのためにも休むべき時はしっかり休み、“お金を払う”に値する声をキープしてほしいものだ。
(田村元希)