敵より先にまず身内の自爆装備と戦わなければならない事態は、海軍でも起こっている。防衛省関係者が語る。
「輸送艦とヘリ空母を合わせた機能を持つ、大型の強襲揚陸艦を新造しました。艦名を韓国での『竹島』名である『独島』としたところからも、韓国のねじれた意気込みだけは伝わってきます」
この「独島」には、対艦ミサイルを撃墜するための「ゴールキーパー」というバルカン砲が2台設置された。世界中の船に設置される迎撃兵器なのだが、設置後、大問題が発覚したのだ。
「この装置はレーダーと連動して、高速で飛来するミサイルを破壊します。艦の前後に設置したのですが、なぜか後ろの砲を高い場所に設置した。結果、ミサイルを攻撃する前に後部甲板の上に置いてある味方のヘリを攻撃してしまうことになったのです(笑)」(防衛省関係者)
韓国は、「ヘリをゴールキーパーの真下に置くから問題ない」と、説明した。しかし、下向きに射撃をすると、後部甲板を破壊してしまうことは必至で、まさに“オウンゴールキーパー”と化してしまったのだ。
「そもそも、味方ヘリを攻撃する心配はないのです。なぜなら、韓国には『独島』艦に搭載するためのヘリコプターがないんですよ。海で運用するのでサビなど塩害防止のための塗料を塗らなければならないのですが、この技術が存在しないのです」(防衛省関係者)
近代戦の優劣を決めるのはレーダー性能だが、「独島」のレーダーはお粗末そのものだという。軍事評論家が語る。
「レーダー波が甲板に跳ね返ってしまうようで、存在しないものを映し出してしまうのです。『ゴースト』と呼ぶのですが、結局、原因がわからずそのまま使っているようですね」
その「独島」艦に搭載した4つのバッテリーのうち2つが、13年4月に浸水事故で故障してしまった。普通なら修理をするのだが、残りの2個で航行を続け、同年9月にバッテリー火災を起こしてしまったのだ。
「消火活動で残りの1つも水浸しになり、航行不可能になりました。『アジア最大級』の自慢の艦艇は長く漂流することになったのです」(軍事評論家)
北朝鮮などからの不審船から自国を守るための水中機雷も、大変な“性能”を有しているのだ。
「自国産の『潜竜』と名付けた機雷なのですが、ほとんどの機雷が水中で爆発しなかったのです。テストを地上だけでやって、ゴーサインを出したことが原因です。水中では音やレーダーの伝わり方が違いますからね」(軍事評論家)
また、ドイツから潜水艦を購入したのだが、これも約20カ月近く動かせないでいる。買ったのはいいが、動かし方がわからなかったのがその理由だとか。
井上氏が言う。
「韓国は北朝鮮に勝てないでしょう。ソウルは国境から40キロ。長射程砲なら届き、人口の4分の1が集中しています。北朝鮮はローテク技術で戦うことができ、撃つだけでいいのですから」
日本と競り合いたいあまり、世界中に「笑い」を提供するのはほどほどにしたらどうか。