本番直前の浅田真央に韓国メディアが卑劣なワナを仕掛けた。それが影響してか浅田は団体戦で精彩を欠く。キム・ヨナの金メダル奪取のためには手段を選ばない韓国。背景には平昌での冬季五輪開催を控えた国策があった。ソチに渦巻くドス黒い陰謀を全て公開!
日本時間2月13日の早朝、キム・ヨナ(23)が降り立ったソチの国際空港は異様な雰囲気に包まれていた。駆けつけた韓国マスコミが黄色い規制線を張り、彼女の通行路を確保していたことがその原因だ。空港警備員も困惑する、韓国マスコミ陣の作り出した厳戒態勢の中で彼女は、
「運に任せることがいちばん気がラク」
と、余裕を見せつけた。
ところが、その現場に居合わせた日本の報道陣は、一様に不快感をあらわにしていた。その7日前に浅田真央(23)が空港に到着した時の騒乱を思い出していたからである。現地にいる五輪担当記者が語る。
「日本オリンピック委員会(JOC)広報担当者が取材場所を設定していたにもかかわらず、50人以上の韓国メディアの人間がこれを無視し、到着した浅田に突撃しました。高圧的な口調で押し寄せてくる韓国人たちに、浅田はたじろいでいました」
JOCの広報担当者が、日本の取材陣に浅田を守るように要請したほど、“韓流特攻”は凄まじい勢いだった。ルールを無視する韓国メディアに、日本取材陣が抗議をすると、彼らは激高してどなり散らし、現場は殺伐としたのだった。
産経新聞ソウル支局長特別記者の黒田勝弘氏が解説する。
「韓国のメディアは、五輪やアジア大会などで設けられる取材ゾーンなどの規則を無視することで、国際的に有名なのです。また、すごく自己中心的だから、韓国国内でも『規則』は一切守りません。もう一つは、ライバルだから困らせるという嫌がらせです。こうした取材は、心理的な圧力になりますから、キム・ヨナを有利に持っていこうという愛国主義が当然あると思いますよ」
冒頭のキム・ヨナの場面では、浅田の時とは一転して、他国の報道陣にルールを“強要”しているのである。
何より下劣なのは、浅田に浴びせかけられた質問の数々だった。押し寄せた韓国メディアは、韓国語や英語でこんな質問を罵声のごとくまくしたてていたのである。
「現在、従軍慰安婦問題で日韓関係が悪くなっていますが、キム・ヨナに関してはどう思いますか?」
「22日に、日本で独島(竹島)の日が来ますが、これに向けてキム・ヨナに勝つ自信はありますか?」
「今回も旭日旗をつけて滑るのですが、キム・ヨナの太極旗についてどう思いますか?」
「東海(日本海)を越えて、ソチまでやって来て疲れていますか?」
不審な動きに気がついたJOCは、その後、会見での質問は団体戦に限ることを要請したのだ。前出・黒田氏が続ける。
「韓国のメディアでは、連日のように慰安婦問題や、安倍(晋三総理・59)がけしからん、ということを報道しています。韓国人は視野が狭く、スポーツ記者であろうが何であろうが、反日で頭がいっぱいになっています。自己中心的で一種のビョーキなのです」
質問に答えず、無言を貫いた浅田だが、ひと言でも答えようものなら、その身に大変なことが降りかかっていたというのだ。
◆アサヒ芸能2/18発売(2/27号)より