サッカーW杯カタール大会開幕まで半年を切り、6月にブラジル戦を含む4つの強化試合が行われる。
5月20日に発表された日本代表のメンバー28人で注目を浴びているのは、昨年11月を最後に呼ばれなくなり、久しぶりの復帰となったMF鎌田大地だ。
「W杯アジア最終予選でトップ下の司令塔として期待されていましたが、チームの調子が上がらない中、森保一監督は基本システムを4‐2‐3‐1から4‐3‐3に変更。“定位置”がなくなったことで、代表メンバーから外されました」(サッカーライター)
システムを変更してから日本代表は息を吹き返し、W杯本大会の出場権を獲得。「鎌田不要論」も囁かれる中、所属するフランクフルト(ドイツ)で、現地時間5月18日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)の決勝を制し、日本選手では01‐02年にMF小野伸二がフェイエノールト(オランダ)で達成して以来の快挙となった。
鎌田自身も今季のELで5ゴールと実力を証明したことで、「いつメン(いつものメンバー)」と揶揄される森保ジャパンのレギュラー争いが混沌としているのだ。前出のサッカーライターが明かす。
「もともと19年3月に初招集されて以降、森保監督の“お気に入り”選手として出場機会も多かった。6月の代表活動期間にはトップ下、ワントップ、ウイング、インサイドハーフと色々なポジションで試し、『鎌田シフト』を模索するようです。そうなると、当然ながらあぶれるレギュラー選手が出てくるため、早くもピリピリムードが漂っています」
鎌田以外にもヨーロッパで活躍するMF堂安律(PSV)やDF菅原由勢(AZ)が復帰。DF伊藤洋輝(シュツットガルト)が初選出され、6月の代表サバイバルでレギュラー争いの「序列」に変化が起きるのか。