セ・パ一歩も引かないがっぷり四つの交流戦だが、やはり今季の「投高打低」の象徴とも言えるロッテの佐々木朗希(20)の圧巻投球に期待が集中している。MAX164キロの超速球に不慣れなセ相手に、2度目のパーフェクト達成なるか。
「いやいや、セ・リーグを侮らないでくださいよ」
と、在京球団スコアラーが反論してこう続ける。
「まずは、早いカウントからストレートを狙い球に絞ること。さすがに初見では160キロ超のスピードに戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばヒットを打てない球じゃありません。また、追い込まれても低めのボールに手を出さないこと。ボールゾーンに落ちるフォークがほとんどですからね。最近は、その裏をかいて高めにカウント球のフォークを投げるケースも増えてきましたが、比較的に球威のないボールなのでこちらを狙うのもアリですね」
とはいえ、今季公式戦で1本もホームランを打たれていない難攻不落のエースに変わりはない。その牙城を崩す可能性があるのが巨人の岡本和真(25)だ。3月18日のオープン戦では、佐々木から満塁ホームランを放っている。
「岡本は打倒ローキにメラメラ燃えてますよ。というのも、交流戦に先立って行われたオンライン記者会見で、女房役の松川虎生(18)が発言した『一度打たれているので、岡本選手にだけは打たれたくない』というコメントにプリプリしているらしい。どうも、チームメイトづてで“だけ”の部分が強調されて伝わり、『なんで俺にだけ打たれたくないんだ?』とピリピリしていた」(スポーツ紙デスク)
怒りがバットに火をつけたのか。交流戦の1戦目と2戦目にアーチを連発。6月3日に予定されている“金曜ローキショー”の軍配やいかに──。
その前に組まれている巨人対ソフトバンクも注目カードの1つ。昨季の交流戦で、19年から続いた連敗を14でようやくストップした巨人。分の悪い難敵にトラウマものの警戒心を抱いているかと思いきや、
「原辰徳監督(63)は球団のスコアラーから弱体化したホークスの情報を伝えられ、完全に下に見てますよ。交流戦前の試合前練習中、バックネット越しにいる番記者たちに『今年のソフトは弱いからやられねぇだろ!』と軽口を叩く場面もありました」(スポーツ紙デスク)
しかし、売り言葉に買い言葉。小バカにされた藤本博史監督(58)も黙ってはいられない。
「原監督の発言を伝え聞くや、『おもしれぇじゃねえか!』とレスポンス。試合前から場外舌戦が熱を帯びています」(スポーツ紙デスク)