14年ぶりの世界一奪還の原動力が、最強の投手陣だったことは間違いないだろう。その屋台骨を下支えしたのはロッテ監督の吉井理人コーチ(57)に他ならない。ところが、その評判がすこぶる悪いのだ。NPB関係者が耳打ちする。
「メディア向けのアピールが露骨なんです。ベンチやグラウンドでは常に大谷翔平(28)やダルビッシュ有(36)の近くをキープ。栗山監督をはじめとする首脳陣は『あいつは何がしたいんだ?』と呆れていましたよ。また、監督としてロッテのミーティングにオンラインで参加することもしばしば。選手からも『どうして監督になったばかりの人がコーチやってんだ』と不評を買っていたようです」
そして代表メンバーでも先発の一角を担ったニューヒーローの佐々木朗希(21)。凱旋帰国で聞こえてくるのは祝福の声ばかりではなかった。
「ロッテのチームメイトはシラけてますよ。チーム内で朗希はVIP扱い。先発ローテーションも“朗希ファースト”で決められてしまう。というより、登板スケジュールも朗希の希望でコロコロ変動してしまうので、もはやローテの体をなしていません。昨季、6月まで勝ち星に恵まれなかった小島和哉(26)のようにペースを乱されて成績を悪くする投手が今年も続出するでしょう」(スポーツ紙デスク)
昨季ダントツの最下位からの浮上を目指す日本ハムには、ブレイクの機会を逃した日系人選手がいる。
「ドラフト3位で入団した加藤豪将(28)です。セカンドのレギュラーとして調整していた矢先に脇腹の肉離れで戦線離脱。WBCで人気者になったヌートバー(25)の記憶が色褪せる前に日系選手を売り出したい、球団の思惑が外れてしまいました。話題性ばかりが先行していますが、その実力は走攻守すべて1.5軍クラスですからね。復帰時期が5月以降になれば『二匹目のドジョウ』とはなりませんよ」(球界関係者)
むしろ、WBCはマイナス効果でしかないようで、
「新庄剛志監督(51)はピンチの到来でしょう。栗山前監督の素晴らしいチーム作りを見て“新庄離れ”が加速しかねませんからね。1次ラウンドで不振を極めた村上宗隆(23)への批判が高まりましたが、最後まで信頼して外さなかった。その姿は、すぐに選手に見切りを付けてしまう新庄監督とは正反対でした。ちなみに昨季は監督の采配に対してマウンド上で『素人が!』と吐き捨てて反乱分子の筆頭だった宮西尚生(37)は、昨オフに引退後のコーチ手形をもらったため、新庄監督への不満は呑み込んでいる。まぁ、親しい記者たちに愚痴をこぼしてガス抜きするのでしょうがね」(スポーツ紙デスク)
侍ジャパンのような“ワンチーム”は幻想に過ぎないのか。ペナントレース中もチームが空中分解しないことを願うばかりだ。