テリー AKB48の恋愛禁止は有名だったけど、NMBにもあったの?
上西 ありましたし、メッチャ厳しかったです。お仕事で東京とかにみんなで泊まりで行っても、エレベーターの前にマネージャーさんが机を並べてるんですよ。で、「誰が出て行って、誰はまだ帰ってきてない」みたいなことをチェックしてました。
テリー 徹底してるなぁ。じゃあ6年半、恋愛は全然できなかったの?
上西 そうなんですよ。やっぱり今になって、もっと若い時に恋愛をしておけばよかったって思いますね。
テリー でも、そんなのさ、みんな隠れてコソコソやってるんでしょう?
上西 ええっ、どうなんですかね。私、そういうの、全然気づかないんですよ。友達とかでも「あの人とあの人、付き合ってるんだよ」みたいなのを聞いて、やっと「えっ、そうだったんだ!」って知るんです。
テリー じゃあ、他の子が秘密で彼氏作っても気づかないじゃない。
上西 確かに(笑)。でも、NMBはそういうところ、ほんとに厳しかったです。
テリー だから、やめたんでしょ?
上西 いやいや(笑)。卒業した理由は、もうやりたいことを全部やってしまったというか‥‥。選抜にも入れたし、映画やドラマもやらせてもらったんですけど、「センターになりたい」って思えなかったんですね。「他の子のほうがセンターに向いている」っていうのがすごいあって。だから、そんな気持ちでいるより、もう次のステップに進んだほうがいいのかなと思ったんです。
テリー それはやめるどのぐらい前?
上西 1年半前ぐらいですね。でも、事務所の社長に「まだまだ大丈夫、いけるよ」とか言われると、「じゃあ、もうちょっと頑張ろうかな」って思ったり。
テリー まぁ、やめるのって勇気がいるからな。しかも上西さんはNMBをやめる時に、それまでいた事務所もやめてるでしょう。残る選択肢はなかった?
上西 残る子もいるんですけど、やっぱり吉本(興業)だったので、バラエティーのお仕事が多いんですよ。でも、私は女優さんになりたかったので。じゃあ、新しいところでやってみようかなって。
テリー なるほど、そういうことか。6年半の中で何がいちばん楽しかった?
上西 1冊目の写真集(「生涯上西宣言」)が出せたことです。それはAKB、SKE、NMBから1人ずつ集められて、その3人で勝負して、勝ったら写真集を出せるみたいな企画だったんですよ。
テリー 何で勝負するの?
上西 「755(ナナゴーゴー)」っていうアプリがあって、そのアクセス数です。だから、ファンの方だったり、NMBの他の女の子のファンの方たちもみんな寝ずにアクセスしてくれたりして。
テリー メンバーやファンがみんな一丸となって応援してくれたんだ。
上西 そうなんです。当時は柏木由紀さんもNMBにいて、ゆきりんさんも「恵ちゃんを応援してあげてください」みたいなツイートをしてくれて。そこからまたバーンと一気にアクセスが増えて。すごく嬉しかったです。
テリー それは普通の女の子には経験できない幸せだよね。もし、オーディションに受かってなかったら、今頃、何してたと思う?
上西 あぁ‥‥何だろう。私、高校で福祉を習ってたんですね。だから、保育や介護のほうに行ってたのかもしれないですね。