戦争が長期化するとの観測も流れ始めている、ロシア軍によるウクライナ侵略。かねてから「暗殺隊」が秘かに潜入しているとの情報もある中、21世紀の殺戮王・プーチンはいかなる結論を出し、自らの運命を決着させるのか。
ロシア国内で情勢を分析する非公式組織に近い人物X氏が、その見解と裏事情を明かした。
「クレムリンやプーチン側近周辺にいるとされるアメリカの暗殺隊ですが、いまだ踏み切れないでいる。結論から言えば、暗殺が実行されるということはないでしょう。つまりは、失敗ということです」
となれば、プーチンのやりたい放題はますますエスカレートの一途をたどる可能性がある。X氏が続ける。
「かねてからのロシアに対する世界各国の経済制裁などにより、今年10月には、ロシア経済が極めて困窮するという事態に陥ります。これがプーチンを追い詰めることとなり、12月には戦争終結の決断を下すことになるでしょう。その際、大統領という自身の立場は残念ながら、何も変わりません。戦争の責任を問われることもなく、逃げ切る。全てはロシアのため、という正義感ぶった論理で、ロシア国民を納得させるのです。『国を守るため、ここで戦争を止める』と」
ロシアを猛然と批判し、国際社会から締め出し、経済制裁を加えた西側諸国などはその際、ロシアとの付き合いについて、
「戦争終結によって、ロシアとの関係をさらに悪化させる政策はとらない、との分析があります。しかしロシアとて、何事もなかったかのように国際社会に出ていくことはできない。結局、インドや中国、一部のアフリカ諸国など、ロシア寄りの国々とのみ付き合っていくことになります。たとえ世界ののけ者になったとしても、ロシアは西側諸国を遮断して単独で生きるというか、反ロシアでない国との関係を保って、国際社会で生き延びることになるでしょう。実は国内資産もそれなりにあるので…」(X氏)
ウクライナにとっては、まさに「第二の悪夢」である。