開幕スタートの大失敗を引きずり、最下位に甘んじていた阪神は、交流戦を12勝6敗で乗り切って一気に浮上。借金返済とまではいかずとも、上位に肉薄しつつある。阪神担当記者が言う。
「負け続けている時の矢野燿大監督は、痛々しくて見ていられませんでした。昨季までの、試合中に喜怒哀楽を前面に出す態度は鳴りを潜め、ずっとお通夜のような暗い表情。今まで無理していただけで、元々は内向的で暗い性格ですから。そんな監督に引きずられてチームの雰囲気が沈まなかったのは、『影のMVP』がいたからなんです」
その一方、交流戦で負け越し、ヤクルトのセ界独走を許した巨人は、順位では上位に立つにもかかわらず、阪神以上に深刻なチーム状況を抱えていた。中心選手の負傷離脱が続くなどのアクシデント、さらには交流戦終了後には、チームリーダー・坂本勇人の過去の醜聞が暴かれる事態にも──。
発売中の「週刊アサヒ芸能」6月30日号では、永遠のライバル球団たる巨人と阪神にくっきり浮かび上がった問題点と、後半戦の課題について、詳細なベンチ裏リポートとご意見番OBの声を詳報している。