お笑いコンビ「銀シャリ」の鰻和弘、橋本直が6月16日放送の「やすとものいたって真剣です」(朝日放送テレビ)に出演。トレードマークとなっている「青ジャケット」のきっかけを明かした。
橋本は、若手芸人の拠点だった心斎橋の劇場「baseよしもと」で約1年間、漫才ができない期間があったといい、
「社員さんの前で朝から晩まで、全芸人が手見せする。10組ぐらいしか(社内のオーディションに)受からない」
その社内オーディションの際も、審査する社員が寝てしまっていることがあったことから、
「漫才が面白くても、後で(社員が)見返して『誰が面白かった?』って、すり合わせる時に名前が出てこなかったりする。とりあえず印象に残らないと、まず話にならない」
社員に向けてのインパクト作りが、青ジャケット着用のきっかけだったと明かしたのだ。
さらに橋本は、青色ジャケットにした理由について、次のように説明。
「80年代の漫才ブームが好きだったので『そろい』に。色は漫才師のイメージ。やすきよ師匠やと思います」
おそろいの衣装にした当初を、相方の鰻は「賛否両論でしたよ」と回想したが、実際に「事件」が起こったと、橋本はさらに言うのだ。
自分の顔の目前に手のひらを持ってくるジェスチャーをしながら、
「先輩、このへんぐらいで『お前ら漫才おりたんやな』『ナメてんねんな』って怒られたことがある。これ(青ジャケット)で君たちは笑いを取りにいくねんなという『出オチ』やと思われた」
ともにゲストで出ていたインディアンス田渕章裕によれば、銀シャリよりも後輩の芸人は銀シャリのイメージが強いことから、そろいの衣装は避けていた時期があり、今は何組かいるものの、青は避けているという。
「出オチ」と思われた衣装が、今ではトレードマークになっているのだから、大したものだ。
(鈴木十朗)