「長嶋茂雄と落合博満」「王貞治とイチロー」…それぞれタイプが似ていると論じたのは、巨人時代に抑えのエースとして活躍した左腕・角盈男氏。「巨人三本柱」として活躍した槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演してのこと(6月16日)だ。
練習できることも才能だといった話に興じると、
「イチローだって、毎日1時間ぐらいマシーン相手に、普通にバッティングやってるもんね、オリックスの時でも。王さんもずっとだもん。王さんは1時間の練習時間もらったら、1時間きっちりやってた。長嶋さんは5分くらいで『は~、ボクはもういいです』。そう言っておいて、家に帰ってバットを一生懸命振ってんだから」
これをもって、隠れて練習する「長嶋茂雄と落合博満タイプ」、誰が見ていようが関係なく練習する「王貞治とイチロータイプ」といったナルホドな選別だった。
さらに角氏は、ミスターのこんなエピソードも加えた。
現役時代のミスターが、後輩をウォーミングアップでランニングに誘った際のこと。後輩が迷惑をかけてはならないと、懸命に長嶋氏に並ぶと、
「何、一生懸命走ってるんだ。お前がオレに勝ったら、お客さんが沸かないでしょう。少しは遠慮しなさい」
そう言って、長嶋流のファン対応を口にしたのだという。
「隠れて練習するタイプ」といえば、BIGBOSSもそう言われていた。ミスターとオレ流に相通じる何かが、BIGBOSSにもありそうだ。
(所ひで/ユーチューブライター)