綾野剛が主演する日曜劇場「オールドルーキー」(TBS系)の第1話が6月26日に放送され、世帯平均視聴率は11.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だった。
このドラマは、現役を引退した元サッカー日本代表の新町亮太郎(綾野)がセカンドキャリアへ踏み出し、挫折や葛藤を乗り越えるヒューマンドラマ。反町隆史や芳根京子、榮倉奈々、増田貴久、中川大志といった人気俳優が脇を固める中、トラブルが発生していた。スポーツ紙記者が言う。
「暴露系ユーチューバー・東谷義和氏のYouTubeチャンネルに5月、元アイドルが登場。綾野の『未成年飲酒強要』『淫行疑惑』を告発しました。綾野はこれに対し、沈黙を貫いてきましたが、6月13日になって所属事務所が反撃。『このような虚偽の投稿を決して容認できません。従って然るべき法的手続等の対応を行っております』と発表しています。一部マスコミでは、綾野のCM降板なども報じられてきましたが…」
ところが、である。ドラマの第1話が放送された際には、降板が囁かれた酒類メーカーのCMが5倍増になったと「東スポweb」で報じられるなど、一連の不安が払拭されたかのよう。綾野の熱演ぶりからも、思わぬ追い風が吹き始めていると、ドラマ評論家は解説する。
「違うチームからのオファーもなく、アスリートの代理人業務を行う会社から切られ、号泣しながら高柳社長(反町)に土下座。やがてドイツリーグで活躍する後輩(横浜流星)の信頼を勝ち取り、第二の人生を歩み出す新町(綾野)の姿に『演技力、凄すぎた。グッと胸に突き刺さる』『陰と陽を自在に操る綾野剛の演技力は、やはり比類ない』などと絶賛のコメントが寄せられています」
綾野は今年1月から配信されたNetflixシリーズ「新聞記者」でも横浜と共演。自責の念に駆られて憔悴していく若手エリート官僚を演じるために4日の間、一切食べず、水分もほとんど摂らず、鬼気迫る演技を見せている。
スキャンダル暴露という向かい風と、演技力という追い風の対決は、はたしてどちらが優勢となるのか。
(窪田史朗)