巨人の主砲・岡本和真内野手の試合中の行為が、物議を醸している。
その場面は、6月29日に福島県の郡山で行われた対中日戦の6回裏に訪れた。
「岡本が先頭打者として迎えた3打席目、中日の先発・高橋宏斗がフルカウントから投じたスプリットにタイミングが合わず空振りとなったのですが、すっぽ抜けたバットが中日の3塁側ベンチに飛び込んだんです。幸い首脳陣が俊敏に避け大事には至りませんでしたが、かなりのスピードだったためヒヤリとさせられましたね」(スポーツ紙記者)
問題はそこからである。空振り三振となった岡本は飛んだバットの方向を一瞥すると、そのまま憮然とした表情で1塁側ベンチへと戻っていったのだ。
「通常であれば、バットを取りに行く素振りを見せるなり、中日側のベンチに頭を下げるようなケース。それを何事もなかったかのように、むしろなぜかキレたような表情を見せスタスタとベンチに帰る様子には、違和感を覚えざるを得ませんでした。中継を見ていた中日ファンからも《なんやコイツ》《ナメてるとしか思えない》《調子に乗ってんのか》《ぜんぜん紳士じゃねーじゃん》とのブーイングが飛び交ったのはもちろんのこと、巨人ファンからも疑問の声が出ていましたね」(野球ライター)
いったい何があったのか。
「この試合を『ニッポン放送ショウアップナイター』で解説していた井端弘和氏はそんな岡本について『表情も含めて元気がなく感じてしまう』としていましたものの、調子の方は6月の月別成績が打率.317で本塁打5本と、徐々に上向いていましたからね。ただ、この日はかなり際どいインコース攻めを受け、前打席は結局四球になるなど、まともに勝負ができない状態だったことは確か。好調だからこそ苛立ちもあったのでしょうが、本塁打・打率・打点の全てで大きく引き離されつつあるライバルの村上宗隆(ヤクルト)の影響も大きいと思いますよ」(野球ライター)
いずれにせよ、主軸のあのような態度は、チーム内にもギクシャクを呼ぶ要因になりそうだ。