歌手の小泉今日子が、7月2日放送の「SUBARU Wonderful Journey~土曜日のエウレカ~」(TOKYO FM)にゲスト出演。アイドル時代の同期である中森明菜と、先輩の松田聖子について語る場面があった。
小泉と同期のアイドルは中森のほか、早見優、堀ちえみ、シブがき隊などのスターが顔を揃え、「花の82年組」と言われる。
そんな中で小泉と中森は、同じオーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)から芸能界入りしており、デビュー前から顔見知りのような感じだった。小泉は、
「お互いに、事務所が赤坂にあって。だからまだデビューする前に駅でバッタリ会ったりして『これから会社行くの』『私も』っていう感じだったんです」
パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「麒麟」の川島明から「お互いどう思っていたんですか。当時から中森さんは凄いというのは感じているわけですか」と聞かれると、
「(中森は)本当に歌、表現力とかも素晴らしいし。もちろん先輩で松田聖子さんも、本当にひとつの形を完璧に作った人じゃないですか。明菜さんもそうだと思うんです。だから私はおふたりの新曲が出たら、すごく楽しんでいた」
さらに川島から「ライバル意識の有無」を問われると、「なかったんですよね」とキッパリ。さらに、こう付け加えた。
「結構、昔は楽屋がみんな一緒だったんですよね。先輩も一緒にいらして、聖子さんはとても優しかったし、楽屋でも。明菜ちゃんは、それこそ『紅白』は大部屋を使うんですが、私はどこでもいいやって感じだから、入り時間ギリギリに行くんです。明菜ちゃんは先に行って隣りを取っておいてくれて『今日子ちゃ~ん、こっちこっち』とか言って。それだからあんまりね、ライバル意識みたいなのはなかったかなと思う」
レコード会社関係者によれば、
「明菜と聖子は完全なアイドルだけど、キョンキョンは歌も踊りもさほどうまくない。だから『違うアイコンになるしかない』と思い、ファッションや発言をカルチャー寄りにした、とも振り返っていました。確かにそれぞれ全く違うキャラだっただけに、ライバルになりようがなかったんです」
今も三者三様だが、中森が久しく表舞台に出てこないことは惜しい限りである。
(鈴木十朗)